ヒントはすぐそばに
- vol.18/コンプレサー通信2017年4月号掲載
小学二年生のとき、重いランドセルがイヤで、田んぼの小さな用水路に流して運んだことがあった。
船のようにゆっくり流れていくランドセルの横を歩いていくコンプさん。
取り出してみたら、教科書やノートがびしょぬれ。
しかも、当時流行っていたゲームウオッチを、こっそり入れていたのを忘れていたのだ。
せっかくおばぁちゃんに買ってもらったのに、液晶画面が水槽のようになってしまって涙がでた。
スキー山をみてたら、ランドセルがソリに見えてきて、足を入れてすべったことがあったなぁ。
後先を考えない、好奇心まかせの、おバカすぎるエピソードの数々。
当時の、両親の気持ちを考えるといたたまれなくなるなぁ。
ランドセルは、卒業前にベルト部分がこわれてしまった。
そんな小学生、めったにいないだろうね。
母親が直してくれた。
伸縮性のある素材が肩にフィット、いい感じでうれしかった。
担いで走ったら、ベルトが伸び縮みしてランドセルが飛び跳ねた。
ビヨンビヨンと背中で動きまわるのが面白くって友達と大笑いしたっけ。
「モノを大切にしなさい!」
親に言われていた言葉を、コンプさんが今、我が子に言っているから笑っちゃうね。
本人の体験や出会いの中でしか、本当の意味を学ぶことはできないんだけどね。
言わずにはいられないのが親心なのだ。
いつか、分かる日がくると信じてる。
「物はこれを生かす人に集まる」という言葉の意味を深く学ぶ機会があった。
幼いころに聞いた、シンプルな親の言葉にヒントがあるんだよなぁ。