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言葉がなくても伝わる心

  • コンプレサー通信2016年9月号掲載

大好きな夏があっという間に過ぎ去っていった。

楽しみにしていた予定がすべて過去の思い出になった。なんだか寂しいなぁ。

そう感じるのはきっと秋だからなのね。

どこか寂しい気持ちになると、いろんな思い出がよみがえってくる。

小学生の頃、ともやんと一緒に、冒険気分で山にでかけ「食料を確保しよう!」と、柿の木に登ったら、知らないおばぁちゃんに見つかった。

やばい、怒られる!と思ったら

「どの柿がほしいの?」

と言われて拍子抜け。

結局、袋いっぱいの柿をいただいた。

「ありがとうございました」と、二人で深々と頭を下げてその場をあとに。

強烈な罪悪感で胸がいっぱいになったっけ。

当時流行っていたBB弾のピストルを小学校に持っていったら担任の先生に見つかった。

怒られる!と思ったら

「お、これはかっこいい鉄砲だね!」

とほめられ拍子抜け。

先生はひとしきり鉄砲のうんちくを語ったあと、

「でも学校で遊ぶものじゃないよなぁ」

と、つぶやいた。

それ以来、学校におもちゃを持っていくのをやめた。

「今日、先生は○○の湯に行きます。来たい人はどうぞ」

学校帰りの先生に誘われ、地元の銭湯へ。

みんなで輪になって背中を流したなぁ。

特別な会話もないのに、友情が深まったし、この先生が大好きになった。

数年前、ステージにたったら客席に先生のお顔を発見。

すでに定年を迎えていたお姿に、時間の流れを感じて涙がでちゃった。

どれだけたくさんの人に、お世話になってきたんだろう。

いつだって、心はひとりじゃないんだね。

センチメンタルな気分に浸っていたら、力が湧いてきた。

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