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しあわせ通信簿

  • コンプレサー通信2017年11月号掲載

​「コンプはいつも食べすぎだからヘルシーな料理にしておいたよ」

サラリーマン時代の先輩の家に行ったらおいしそうなキノコ鍋が準備されていた。先輩とは、親子のような年齢差。

壁面に手作りっぽい棚があって、お酒が並んでいる。

「毎日のように誰か飲みにくるからね。残ったのを置いといたらどんどん増えちゃって」

あこがれるなぁ、夢のような生活。

でも待てよ、その陰で苦しんでいる人がいるに違いない。

そう思って奥様をみたら笑顔で鍋をあたためている。

「これどうぞ」

お土産の日本酒を渡すと奥様大喜び。

「日本酒好きなのよ」

「そんな気がして、買ってきました!」

調子のいいコンプさん。本当は自分が飲みたかったんだけど、喜んでいただけてラッキー。

「あー、風呂にお湯入れとけばよかったなぁ」

窓の外には露天風呂が。

先輩が自分でつくったらしい。

よく見ると、家のあちこちに日曜大工のあとが。

今流行、DIYの達人に違いない。

「里の家に来たつもりでゆっくり飲んでって」

ソファーでリラックス。

こんなにのんびりとした飲み会は久しぶりだなぁ。

先輩は昨年、大きな病気で入院されていた。

もう、お別れかもしれないと思っていた。

そんなことを感じさせない元気さで、昔話で盛り上がり、たくさん飲んで話が弾む。

​「もう少し長生きしたら、人間関係を整理していこうと思っている。若い頃のように、たくさんの人と付き合っていたら体力が続かないからねぇ。最後に残る中に、コンプは入ってないからね~、あっはっは」

ちょっと冷たい言葉なのに、じーんときた。

「俺は幸せだよ。好きなことして生きてきたんだからさぁ」

そう言える人生をおくりたいな。未来は誰にもわからないけどね。

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