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ながく愛されるお店

  • コンプレサー通信2018年3月号掲載

岐阜県大垣市でのお仕事が終わった夜、クライアントさんオススメのホルモン店へ。

なんとも小さく、地味なお店。

知らなかったら入ろうとは思わない佇まい。

扉を開けてビックリ、煙がモクモク、こりゃすごい。

店主が突然大きなゴミ袋を持ってきた。

上着や鞄を入れて、匂いが付くのを防ぐサービスなのね。

だけど、ここで入れたら匂いも一緒に入るわぁ・・・。

気をとりなおして食べるとしよう。

これは旨い、噂どおり!

店主とお話を。

脱サラしてお店を始めたらしい。

コンプさんと同じだ。

なんだか応援したくなっちゃった。

服が臭くなるけど、また来たい!

勢いに乗って、もう一軒、『大衆居酒屋』と書かれた古ぼけた看板を発見。恐るおそる扉を開けてみた。

年季の入った店内、たくさんのお客さんが肩を寄せ合って飲んでいる。

小柄な老夫婦が二人で切り盛りしているご様子。

中ジョッキを頼んだら怪訝な表情に。

周りを見たら、皆さん大ジョッキではないか。

何度も運ぶのが面倒だからなのかなぁ。

大ジョッキに変更、奥さんが目の前にドーンと置いていった。

注文したご当地メニューが運ばれてきた。

おぉ、これは旨い。

マヨネーズを頼んだら業務用の特大サイズをそのまま持ってきた。

小皿に入ったのを想像していたから笑っちゃった。

「かけたら返してね」と言いながら去っていく。

ウケるなぁ。ぶっきらぼうなのに、憎めない。

客同士がカウンターを飛び越え会話を始め、その中に店主と奥さんの笑顔が見えた。

コンプさんも、なんだか愉快になってきた。

ふと、上を向いたら吊るされた荒巻鮭が。

いつからそこにあるんだろう。

干からびてホコリがまとわりついている。

それすら味わい深く思えてきた。

不思議なもんだねぇ。

お会計を済ませ立ち上がったら、「また来てあげてねぇ」と、お客さんたちに声をかけられた。

みんなに愛されているんだなぁ。

おいしいお店はいっぱいある。

だけど、選ばれ続ける理由はそれだけじゃないんだよね。

コンプさんも、長く愛される芸人になりたいなぁ。

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