ハプニングを楽しむ

  • vol.34/コンプレサー通信2018年8月号掲載

暑い日が続くとマジシャンはラッキーかも。

観客の皆さんがぼ~っとしてますからね。

タネに気付かれる心配が少なそう。

だけど残念なのは、コンプさんもぼ~っとしていること。

思わぬハプニングもいろいろと。

先日、カフェでお会計の時に、財布を忘れたことに気が付いた。

動揺するコンプさん。

カバンの隅にお札をセットしたマジック道具を発見。

以前飲み会で、突然マジックを要求された時のために、仕込んでおいたのだ。

片付け忘れていて助かった!

お札を出現させたら店員さんが驚いていた。

そうそう、マジックショーに、道具を一式、忘れて行ったことがあった。

間抜けすぎるエピソード。

近くにあった、百円ショップでトランプやロープ、ボールなどを買ってショーを公演。

「すみません、マジック道具を忘れてきたので百円ショップで買ってきました」と、ビニール袋を持って登場したら大ウケ。

これは斬新なオープニング。

タネも仕掛けもない道具、という印象も手伝ってか、盛り上がってひと安心。

そういえば、ホテルでイリュージョンショーの最中、「剣」の準備を忘れたアシスタントのともやんが、駐車場まで取りに行ったことがあった。

その間、コンプさんは動揺を抑えながらおしゃべりでつなぐ。

黒ずくめの衣装で、髪型をオールバックにキメたともやんが、大きな「剣」を片手にホテル内を走る姿を想像したら思わず噴き出した。ほんと、通報されなくてよかった。

予定調和が崩れたときの出来事は、振り返ってみると面白いことが多い。

笑えるエピソードの多くはハプニングから生まれているもんね。

動揺した姿や咄嗟の行動が可笑しかったり、リカバリーに感動したり。

「ハプニングは神様からの演出、困るものではなく楽しむもの」と、誰かが言っていた。

いい言葉だね。

起こってしまったものはしょうがない。

「ラッキー、ハプニングだ!」と、受けとめるよう心がけていきたいな。

ポロっとでちゃう人間性も磨かなくっちゃね。

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