演目表 – マジシャンの演目表の管理

演目表管理の極意と地方マジシャンの挑戦
先日、TONAMI翔凜館で行われた某団体様の忘年会パーティーに出演させていただきました!ステージマジック、テーブルマジック、そして抽選会の司会まで、盛りだくさんの内容でお届けしました。皆様の笑顔に包まれた素晴らしい時間に参加できたこと、本当に嬉しかったです。
ステージに立つ瞬間、客席を見渡してびっくり!なんと、日頃からお世話になっている方々がズラリと勢ぞろいしていたのです。「あの人も、この人も…」と気付くたびに驚きと緊張が入り混じりましたが、同時に「この現場に立てる自分は幸せだな」と強く感じました。この機会をくださった主催者様、そして温かく迎えてくださった皆様に、心から感謝の気持ちをお伝えしたいです!
演目表がもたらす地方マジシャンの成長

地方で活動するマジシャンにとって、同じ地域のお客様と何度もお会いすることができるのは、大きな喜びであり、同時に課題でもあります。以前、立川志の輔師匠が「地方で活動するなら、どんどん新しい作品を作らないとやっていけないから大変だろう」とおっしゃっていたことが、今でも心に残っています。
確かに、同じお客様の前で同じ演目を繰り返すわけにはいきません。だからこそ、私たちは「同じ会場では同じ演目をやらない」というルールを基本にしています。3年連続でお呼びいただく場合でも、3回分すべて違う内容でお届けするのが私たちのポリシーです。この考えをもとに活動してきた結果、現在では7~8回連続でも同じ演目を被らせずに楽しんでいただける作品を揃えることができました。
ですが、正直なところ、これは簡単なことではありません。地方の活動を続ける中で、毎回新しい驚きと感動を届けるためには、自分自身が常に成長し、変化し続けなければならないからです。今回の出演も、改めてその課題を感じさせられる貴重な時間でした。
演目表を活用したおしゃべりマジックの工夫

マジックというのは、一度見るとネタが「消費」されてしまう性質があります。「それ、前に見たことある」と言われるのは、マジシャンにとって少し辛い瞬間です。でも、地方で活動していると、同じお客様と何度もお会いする機会が多いからこそ、その課題にどう向き合うかが大切だと思っています。
私が取り入れているのが、「おしゃべりマジック」というスタイルです。これは、同じ演目でも、その場その時の雰囲気や観客の反応に合わせて即興的に話しながら演じるというものです。その瞬間瞬間で変化をつけることで、同じマジックが全く別物に見えるようになります。例えば、観客の一人に話しかけてその反応を拾うだけでも、会場の空気が一変することがあります。これこそが、地方で活動するマジシャンとしての工夫であり、強みだと思っています。
また、この手法を使うことで、観客の方々が「またこのマジックが見たい!」と思えるような新鮮さを保てるのではないかと感じています。音楽で言う「ヒット曲」のように、何度演じても楽しんでもらえる演目に育てるための一つの方法だと思っています。
演目表の記録方法と具体的な管理術

今回の出演でも感じたのですが、マジシャンにとって演目の管理は非常に重要です。私の場合、アシスタントのともやんが出演した現場の日付や会場、演じた演目、そして所要時間まで詳細に記録してくれています。この情報をFacebookページで管理し、ともやんと共有することで、過去の出演履歴を簡単に確認できるようにしています。
例えば、ある会場で過去にどんな演目をやったのか、どれくらいの時間をかけたのかをすぐに検索できます。この仕組みがあるおかげで、出演のたびに「次は何をやろうか?」と悩む時間が短縮され、より良いプランを立てることができるのです。
演目表が未来を切り拓く~新しい挑戦への第一歩
16年間プロとして活動してきた中で、ありがたいことに「鉄板」と呼べる演目をたくさん作り上げてきました。でも、その「鉄板」に甘んじてしまうと、未来の自分が面白くなくなるのではないかという思いがあります。5年後、10年後に「成長し続けている自分」でありたい。そのためには、新しい作品に取り組む姿勢を忘れてはいけないと思うのです。
来年でプロマジシャンとして17年目を迎える私にとって、2024年は「初心に帰る年」にしたいと考えています。一年目の気持ちで、マジックと向き合い、新しい作品に本気で挑む。この一年を充実させることが、未来の自分への最大の投資になると思っています。
演目表に込める感謝の気持ち
今回のTONAMI翔凜館での忘年会出演を通じて、改めてお客様や関係者の皆様への感謝の気持ちが深まりました。16年以上にわたって応援してくださっている方々、何度も声をかけてくださる方々がいること。それは決して当たり前ではなく、本当にありがたいことだと思っています。
これからも皆様に「また見たい」と思っていただけるようなマジックをお届けするため、全力で活動を続けてまいります。そして、自分自身も常に成長を忘れず、新しい挑戦を恐れずに進んでいきます。
これからのステージでも、皆様に感動と笑顔をお届けできるよう、心を込めて演じていきます。どうぞ引き続き応援よろしくお願いいたします!

