ラジオブログ:コミュニケーションってなんだ!?コミュニケーションとは・・・

ラジオブログ:FMとやま コンプレッサーのしゃべっちゃお 3/9放送回
ラジオの臨場感そのままにブログで文字でお届けします!
今週の放送内容を要約!
「コミュニケーションって、話すことじゃなくて、相手の気持ちを引き出すことなんですよね」
今回の放送では「コミュニケーションって何だ?」というテーマについて話しました。きっかけは、マジックショーの前に「コミュニケーション術」について講演をしてほしいと依頼されたこと。いや、正直驚きましたよ。「私がそんな話をしていいのか?」と。でも、よく考えてみたら、マジックも、テレビのロケも、ラジオの収録も、ぜんぶ「人と話す仕事」なんですよね。気づけば数千人の皆様と会話してきた。その経験を振り返ると、見えてきたものがありました。
例えば、初めてのテレビロケ。当時の私は「とにかく盛り上げなきゃ!面白いこと言わなきゃ!」と焦って、しゃべり倒していました。でも、それは「会話」ではなく、ただ「言葉を発していただけ」。相手の話を聞く余裕なんてなかったんです。でも、その後、ある銭湯のロケで大きな気づきを得ました。お湯のない銭湯で出会った方が、ふと悲しそうな顔をされた。そこで丁寧に話を聞いてみると、ご主人を亡くされ、銭湯を閉めたという背景があったんです。このとき、「コミュニケーションって、自分が話すことじゃなくて、相手が話したくなる空気を作ることなんだ」と強く感じました。
そこから、私は「間を怖がらない」ことを意識するようになりました。沈黙を埋めようと焦って話し続けるのではなく、相手が言葉を選ぶ時間を大切にする。そうすることで、会話が深まり、より自然に相手の気持ちを引き出せるようになったんですよね。
ラジオのプロデューサーにも、「番組は台本通り進めるよりも、相手が発した一言から話を広げることが大切」と言われましたが、まさにその通り。マジックでも、観客の反応を見ながら間を取ることが重要なのと同じで、コミュニケーションも「相手に合わせること」が大事なんです。
こうして考えると、本当のコミュニケーションとは、「自分が話すこと」ではなく、「相手が話しやすい環境を作ること」。質問の仕方、相手の表情の変化への気づき、間の取り方……そういった小さな積み重ねが、会話をただの情報交換ではなく、心を通わせる時間にしていくんですよね。
今回の講演準備を通じて、改めて「コミュニケーション」の奥深さを実感しました。そして、それはマジックにも、ラジオにも、日常の会話にも通じるものなんですよね。私もまだまだ勉強中ですが、これからも「聞く力」を磨いて、より良いコミュニケーションを目指していきたいと思います。
ブログでお届け3/9放送回
コミュニケーションってなんだ!?
FMとやま「コンプレッサーのしゃべっちゃお」とは
みなさんこんにちは!マジシャンのコンプレッサーです。毎週お届けしている「コンプレッサーのしゃべっちゃお」、今週もどうぞよろしくお付き合いください!
さて、今回の放送では「コミュニケーションってなんだ!?」というテーマでお話ししました。いや~、これまた深いテーマですよね。そもそものきっかけは、あるお仕事の現場で「マジックショーの前に講演もしてください!」と言われたこと。
「え、講演も!?マジックだけじゃダメですか?」と最初は思いましたが、担当の方が「コンプレッサーさんのことを知った上でショーを見た方が、より感情移入して楽しめると思うんです」とおっしゃってくださったんですよね。そんなふうに考えてくれるなんて、本当にありがたい!
で、打ち合わせを進めていくうちに「じゃあ講演のテーマはコミュニケーションでいきましょう!」と決まりまして。あれ、決まるんですねテーマ……。いや、嬉しいんですけど、急に「コミュニケーションについて語ってください」って言われると、改めて考えちゃいますよね。コミュニケーションってそもそも何だろう?
「コミュニケーション術」を語る資格があるのか?
実はね、私、元々コミュニケーションが得意なタイプではないんですよ。むしろ苦手意識が強かった。誰かと話すとき、ちゃんと伝わってるのか不安になったり、妙に緊張してしまったり。でも、こうやって仕事を続けていく中で、知らず知らずのうちにいろんな人と会話する機会が増えていたんです。
ラジオの収録でも、テレビのロケでも、イベントの現場でも、いつの間にか数えきれないほどの人と話している。もしかしたら数千人の皆様とコミュニケーションを取ってきたんじゃないか? そう考えたら、「あれ、もしかして俺、コミュニケーションについて話せることあるのかも?」と思い始めたんですよね。
初めてのテレビロケでの失敗談 〜「人の営み」を伝えるということ〜
思い返してみると、テレビの世界に足を踏み入れたきっかけも、ある意味「コミュニケーション」でした。
サラリーマン時代、たまたま入ったラーメン屋で、後ろの席で番組撮影が始まったんです。そこにいたのが、高原兄さん。そして、私はただラーメンをすすっていただけのサラリーマン。そこで軽く絡んでもらって、それが思いのほか面白かったらしく、後日、番組制作会社から仕事の依頼がくるようになりました。
そして迎えた初ロケ。当日、現場に行くと、「コンプレッサーさんの番組がスタートします!」と告げられた。え、冠番組!? 知らなかったんですけど!? しかも、何をやるのか全く聞かされないまま、いきなりカメラを回されるという展開。
「お客さんと喋って、最後に店員さんにマジックしてください」とだけ言われ、もう頭の中は真っ白。とにかく必死に喋りました。でもね、これが後から思えば「全然コミュニケーションになってなかった」んですよ。
私は「とにかく盛り上げなきゃ!面白いこと言わなきゃ!」と焦って、しゃべり倒していた。でも、それは単に「言葉を発していた」だけで、相手のことを理解しようとはしていなかったんですよね。
ロケが終わった後、番組制作会社の方から言われたのは、「この番組で伝えたいのは、人の営みなんです」という言葉でした。
「人の営み?」と最初はピンとこなかった。でも、話を聞いていくうちに、番組の本当の狙いが見えてきました。
「世の中には、いろんな場所で、いろんな人が、それぞれの想いを持って生きている。でも、普段はなかなかその想いや背景を知ることはできない。だから、コンプレッサーさんには、そういう人たちの話を引き出してほしいんです」と。
例えば、道の駅にいるお客さん。一見ただの買い物客だけど、その人にはどんな理由でそこに来たのか、どんな生活を送っているのか、どんな思いを持っているのかがある。お店の店員さんだって、ただ働いているわけではなく、きっとそこには「なぜこの仕事をしているのか」「どんなことを大切にしているのか」という背景があるはず。
「そこを聞き出すことが、この番組の役割なんです」と言われたとき、ハッとしました。
ロケ中の私は、とにかく「面白いことを言わなきゃ」「盛り上げなきゃ」という気持ちばかりで、相手のことを全然見ていなかったんです。相手の話をちゃんと聞かず、自分の言葉を詰め込んでいただけだった。これじゃあ、番組が伝えたい「人の営み」にはまったく触れられていない。
このとき、初めて「コミュニケーションって、話すことじゃなくて、聞くことなんだ」と気づきました。相手の人生や想いを引き出し、それを伝えていく。そういうやり取りこそが、本当に意味のあるコミュニケーションなんじゃないかって。
ただ、それに気づいたからといって、すぐにできるようになったわけではありません。この後も、何度もロケを重ねるたびに、自分が喋りすぎてしまったり、相手の話をうまく引き出せなかったり、失敗の連続でした。
でも、「人の営みを伝える」という番組のコンセプトを意識することで、少しずつ会話の仕方が変わっていったんです。そして、その気づきが、後に「銭湯のロケ」で大きな学びへとつながることになりました。
大きな転機になった「銭湯ロケ」 〜コミュニケーションとは、相手の気持ちを引き出すこと〜
そんな私にとって、大きな転機になったロケがありました。それが「銭湯ロケ」です。
「今日は銭湯に行きます!」でも様子がおかしい…
ある日、番組スタッフさんから「今日は銭湯に行きます!」と言われ、ロケ先へ向かいました。銭湯と聞けば、お風呂に入る人たちがいて、湯気が立ち込める、そんな賑やかな光景を想像しますよね。でも、現場に着いてみると、どうも様子がおかしいんです。
入口ののれんをくぐると、お風呂の湯気どころか、お湯の気配すらない。聞こえてくるはずのザブンという音もなければ、お客さんの笑い声や世間話もない。見渡すと、脱衣所らしき場所には展示物が並び、ロッカーには絵や写真が飾られている。「ん?これは本当に銭湯なのか?」と違和感を覚えました。
「お湯がないんですか?」 ふと見せた悲しそうな表情
すると、そこにいらっしゃったおばさん、いや、お姉さまと言ったほうがいいですね。年齢的にはおばさんと呼べるかもしれませんが、とても品があり、どこか凛とした雰囲気を持つ方でした。その方に思わず声をかけました。
「あの……ここ、銭湯ですよね?」
その瞬間、そのお姉さまが、ふと悲しそうな顔をされたんです。それまでにこやかだった表情が、一瞬だけ曇ったように見えました。
私は、その表情を見て直感しました。「何かあるな」と。
「お湯がないんですか?」とさらに尋ねてみると、お姉さまは少し間を置いて、「はい、もうお湯はありません。銭湯は閉めたんです」と、ぽつりとおっしゃいました。
ご主人を亡くして閉めた銭湯、そして新たな場所へ
その言葉を聞いて、私はさらに気になり、「どうして閉められたんですか?」と聞きました。すると、お姉さまは、少し遠くを見るような目をしながら、静かに話し始めたんです。
「もともとは主人と二人でこの銭湯をやっていたんです。でも、主人が亡くなりましてね……それで、お風呂を続けるのが難しくなったんです」
その瞬間、私は胸がぎゅっと締めつけられるような感覚を覚えました。ずっと二人で守り続けてきた銭湯。でも、大切な人がいなくなったことで、その営みを続けることができなくなった。その事実を受け止めるまでに、どれだけの時間がかかったのだろうか。どんな思いで、のれんを下ろしたのだろうか。
「でも、せっかくのこの場所を、ただ閉めてしまうのはもったいないと思って。だから、今はこうしてギャラリーとして開放しているんです」
なるほど、だから展示物が並んでいたのか。お風呂としての役目は終えたけれど、地域の人たちが集える場所として、銭湯の建物を残し、新たな形で活用している。その思いを聞いたとき、私は「この人の人生そのものが、ここにあるんだ」と感じました。
「相手の気持ちを引き出す」ことが本当のコミュニケーション
もし、私が最初に明るいテンションで「わあ、お風呂がないじゃないですか!」なんて言っていたら、このお姉さまはこんなに深い話をしてくださっただろうか? いや、きっとしなかったでしょう。
その方の表情や声のトーンを感じ取りながら、慎重に言葉を選び、静かに質問を重ねることで、少しずつお話をしてくださった。これが、本当の意味でのコミュニケーションなのかもしれない、とこのとき初めて気づいたんです。
コミュニケーションって、自分が話すことじゃない。相手の気持ちを引き出すことなんだ。どれだけ自分が面白いことを言っても、それが相手にとって必要な言葉でなければ、ただの独りよがりになってしまう。でも、相手が話したいこと、伝えたいことを引き出せたとき、その会話は心に残るものになる。
「聞く力」を身につけて変わったロケのスタイル
私はこのロケを通じて、「話すこと」よりも「聞くこと」の大切さを学びました。そして、それこそが番組制作会社の方が言っていた「人の営みを伝える」ことなのだと、ようやく理解できたんです。
この銭湯ロケがきっかけで、私はロケのスタイルを変えました。相手がどんな思いでそこにいるのか、その場所にどんな歴史があるのかを意識するようになった。そうすることで、ただの「取材」ではなく、心のこもった「会話」ができるようになった。
この経験がなかったら、私は今でも「とにかく喋らなきゃ!」と焦るばかりのトークを続けていたかもしれません。そう思うと、この銭湯ロケは私にとって、本当に大きな転機となった出来事だったのです。
「間」を怖がらず、相手のペースで話す
この銭湯ロケをきっかけに、私は「間」の大切さを意識するようになりました。それまでは沈黙が怖くて、つい焦って喋り続けてしまっていたんです。何か言わなければいけない、場を持たせなければいけない。そんな気持ちが先に立って、結果的に「伝えること」ばかりに意識が向いていました。
でも、コミュニケーションの本質は「伝えること」よりも「受け取ること」にあるのかもしれません。相手が言葉を探している時間、何かを考えている瞬間、その「間」こそが、心の奥にある本音を引き出す鍵になることがあるんですよね。
ラジオのプロデューサーにも言われました。「番組は台本通りに進めるよりも、相手が発した一言から話を広げることが大切」だと。決められた流れを守ることももちろん大事ですが、リアルな会話の面白さは、予定調和の外にあるんです。そこに、思いもよらないエピソードが隠れていたり、相手の素顔が垣間見えたりする。
間を怖がらずに、相手のペースに寄り添う。そうすることで、会話はただのやり取りではなく、お互いの心を通わせる時間になるのだと、ようやく実感するようになりました。
「話す」のではなく、「引き出す」こと
こうして考えると、本当のコミュニケーションとは、「自分が話すこと」ではなく、「相手が話しやすい環境を作ること」なのだと改めて思います。
そのために大切なのは、ただ言葉を投げかけるのではなく、相手の表情や声のトーン、仕草の変化に気づくこと。それに応じた質問をすること。言葉の奥にある感情に耳を傾けること。そういった一つひとつの積み重ねが、会話をより深いものにしていくんですよね。
これは、マジックにも通じる部分があります。マジックは単なる「トリック」ではなく、目の前の人の驚きや感動を引き出すことが大切。そのためには、観客の表情やリアクションをしっかり見て、そこに合わせた間の取り方、言葉の選び方が求められる。コミュニケーションとマジック、一見違う世界に思えますが、実はどちらも「相手の気持ちを動かす」という点で共通しているのかもしれません。
エンディング:学び続けることの大切さ
今回の講演準備を通じて、改めて「コミュニケーション」の奥深さを実感しました。そして、それはマジックにも、ラジオにも、日常の会話にも通じるものなんですよね。
まだまだ私も勉強中ですが、この学びを皆さんとシェアできたら嬉しいです。これからも、もっと「聞く力」を磨き、より良いコミュニケーションを目指していきたいと思います。
また次回も、楽しくしゃべっていきますよ!
それでは、また来週!マジシャン・コンプレッサーでした!
ハッシュタグ
#コミュニケーション #聞く力 #会話術 #マジシャン #コンプレッサー #仕事の極意 #ラジオトーク
今回の放送はラジコポッドキャストで聴けます!
「コンプレッサーのしゃべっちゃお」FMとやま 毎週日曜日放送中!
🔊【radikoポッドキャスト】
https://radiko.jp/podcast/episodes/4210b88c-d28b-473d-8d1b-f2c18706832a
番組情報
「コンプレッサーのしゃべっちゃお」
FMとやま82.7で 毎週日曜日朝9時半~放送中!
放生若狭屋、富山大和プレゼンツ!
FMとやま「コンプレッサーのしゃべっちゃお」とは
15分一本勝負のフリートーク番組「コンプレッサーのしゃべっちゃお」!勝手気ままに、そして自由にお届けするトークが魅力の番組です♪ マジシャン・コンプレッサーが日常や仕事、家族にまつわるエピソードを織り交ぜ、リスナーに少しでも心に響くひとときをお届けしています!
radikoポッドキャスト
ラジオブログはいかがでしたか?過去の放送は、radikoのポッドキャストで楽しめますよ!
今回の放送を聴きたい方は、ぜひ今すぐこちらをクリックしてください!
https://radiko.jp/podcast/channels/686a6fce-7ea5-484a-aa05-69af19b96ba6