富山市民プラザで開催、超絶!ザ・スゴ技ショーvol79

2025年9月28日、富山市の中心部がたくさんの笑顔と驚きで満たされた一日になりました。富山市民プラザの前庭で開催された「超絶!必見!驚異のパフォーマンス ザ・スゴ技ショー vol.79」は、大勢のお客様にご来場いただき、大盛況のうちに幕を閉じることができました。
当日は富山市主催のトランジットモール企画と日程が重なったこともあり、会場周辺はまさに人、人、人!午前10時の開演から午後4時の閉演まで、人の波が途切れることはありませんでした。突き抜けるような青空と、少し汗ばむほどの陽気に恵まれ、これ以上ない最高のコンディションでの開催となりました。
ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた関係各位、そして素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた仲間たちに、この場を借りて心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
この記事では、大成功に終わったイベント当日の熱気を振り返るとともに、79回という開催を重ねて見えてきた「富山の文化を育む」ことへの想いについて、少しだけ綴らせてください。
早朝から満席!熱気に包まれたオープニングステージ

イベント開始直後の午前10時30分が、コンプレッサーマジックの開演時間でした。正直なところ、「日曜の朝、こんなに早い時間から、本当に人は集まってくれるのだろうか…」と、直前まで少しばかりの不安があったのは事実です。
しかし、それは全くの杞憂に終わりました。
ステージに立つと、そこに広がっていたのは、用意した客席をすべて埋め尽くすお客様の姿。立ち見の方も大勢いらっしゃり、その光景が嬉しかった!!
今回のショーは、テクニックをじっくり見せるというより、会場全体が一体となれる「笑い多め」の構成を意識しました。小さなお子様からご年配の方まで、誰もが声を上げて笑い、拍手を送ってくれる。そんな温かい反応の一つひとつが、最高のエネルギーになりました。たくさんの笑顔に出会えたこと、それがパフォーマーとしての何よりの喜びです。
このイベントが富山の皆様にとって「パフォーマンスを気軽に楽しむ 文化」として根付いてくれている。その事実を満席の客席が何よりも雄弁に物語ってくれていました。
10年、79回の継続が生んだもの。富山に根付いた「スゴ技」という文化

今回で79回目を迎えた「ザ・スゴ技ショー」。足掛け10年以上、季節の移ろいと共に開催を重ねてきたことになります。このイベントは、実はマジシャン・コンプレッサーと、盟友であるピエロのパット君の二人で企画・プロデュースを行っており、当日の総合司会も務めています。
先日、そのパット君がこんな名言(?)を残してくれました。 「僕のスゴ技は、10年以上、全くショーの内容を変えずに演じ続けていることだよ(笑)」
これには思わず苦笑いしてしまいましたが、しかし、捉え方によっては、ピエロのパット君の言葉は「継続することの価値」という本質を突いているようにも思います。一つのことを変えずにやり続ける。それは、いつ来ても「あの時の楽しさ」がそこにあるという安心感をお客様に提供することにともいえるわけです。
このイベントを「続ける」ことで、富山に一つの文化を創造するお手伝いができていれば、これほど嬉しいことはありません。もちろん、これは企画者だけの力で成し得たものではないです。10年以上もの長きにわたり、素晴らしい機会を提供し続けてくださっている主催の富山市民プラザ様には、心からの敬意と感謝しかありません。本当に、いつもありがとうございます。
長く続けていると、お客様にも嬉しい変化が見られます。当初、小学生だった子が、立派な青年に成長して「小さい頃、よく見に来てました!」と声を掛けてくれることも。
その象G的な存在が、今やコンプオフィスに所属し、プロマジシャンとして歩み始めた「マジシャン よぉすけ」です。何を隠そう、彼こそが、小学生の頃にこの「ザ・スゴ技ショー」に目を輝かせながら通ってくれていた、かつての観客の一人なのです。

客席からステージを見つめていた少年が、時を経て、ステージの上からお客様に驚きと感動を届ける側に立っている。時の流れが紡ぎ出す素敵な物語に、胸がいっぱいになります。彼のような存在は、このイベントを続けてきた大きな意味そのものだと感じています。
仲間と創るステージ、そして予期せぬ緊急出動も

今回の「ザ・スゴ技ショー」は、コンプオフィス所属の仲間たちの活躍も光る一日でした。
マジシャン よぉすけとマジシャン マーサが披露したテーブルマジックのブースには、終日、人だかりが絶えませんでした。ステージとはまた違う、目の前で繰り広げられる奇跡の数々に、お客様から驚嘆の声が上がります。二人がプロとして成長している姿は、本当に頼もしい限りです。
また、大道芸人ルーク&ピカリンさんの親子の絆が感じられる微笑ましいパフォーマンスや、Black Arrows 高岡によるアクロバティックなパルクールのパフォーマンスも会場を大いに沸かせてくれました。

…ただ大変申し訳ないことに、パルクールのパフォーマンスを直接この目で見ることができなかったのです。
と言いますのも、この日、会場のすぐ近くで、富山出身の落語家・三遊亭良楽師匠の落語会が開催されていました。その会にゲスト出演される方が急遽コロナで出演できなくなり、「代役で出演してほしい」という緊急の依頼が舞い込んできたのです。
お世話になっている師匠の一大事とあれば、断る理由はありません。後をパット君に託し、イベントを中抜けして、急遽その落語会で一席マジックを披露してまいりました。その時の詳しい様子は、また日を改めて別のブログでご報告させていただければと思います。予期せぬ出来事もまた、ライブエンターテイメントの醍醐味かもしれません。
今年度最後の開催を終えて。感謝と次回の予告

大盛況のうちに幕を閉じた「超絶!ザ・スゴ技ショー」。今年度の市民プラザでの開催は、今回が最後となります。改めて、ご来場いただいたすべてのお客様に心から感謝を申し上げます。皆様の笑顔と拍手が、活動の何よりの原動力です。
しかし、「スゴ技」はまだ終わりません!
総曲輪通り商店街で毎月開催しております「ザ・スゴ技ストリート」は、10月にも今年度最後の開催を予定しております。こちらも観覧無料ですので、ぜひお気軽に遊びにいらしてください。
10年以上という歳月をかけて、皆様と共に育んできたこのイベントを、これからも大切に守り、さらに発展させていきたいと考えています。富山の街が、もっともっと笑顔と驚きで満たされるように。挑戦は、これからも続きます。

