同窓会イベント:桃李小学校での講演会で感じたこと
桃李小学校で、ぼくがもらったもの。
入善町立桃李小学校にお招きいただいた。
講演会に出演してください、と言われたとき、ぼくはいつものように「はい、喜んで!」と答えた。
実は、そういうとき「ウケるかなぁ」とか、そういうことはあんまり考えない。
ぼくには「盛り上がらなかったらどうしよう」というプレッシャーがない。
いや、正確には「考えないようにしている」んだけど。
だって、そういうのを考えたってしょうがないじゃないですか。
なんかね、「きっと大丈夫」って思うことにしてるんです。
根拠? ないです。でも、これで結構うまくいくんですよ。
子どもたちは、もう準備万端。
桃李小学校は、富山県の入善町にある。
空気がひんやりしていて、山の輪郭がくっきり見える、そんな日だった。
ホールに入ると、子どもたちがすでに座っていた。
「あ、この子たち、楽しむ準備できてるな」って、すぐにわかりました。
だって、目がキラキラしてるんです。
なんて言うんだろう。
「早くやってくれ!」っていう無言の圧というか、期待というか。
あの目を見た瞬間、「これ、ぼくの出番だな」とスイッチが入ります。
盛り上がる、ってこういうこと。
講演が始まったら、案の定、盛り上がりました。
いや、そうなるだろうなとは思ってたんですけどね。
子どもたちの笑い声、驚きの声、
「なんで?!」っていうツッコミの声が、ホール中に響く。
それがどんどん広がって、先生たちも笑い出して、
保護者の方もつられて笑って、気づいたらみんな一緒になってる。
あの空気が好きなんです。
「これだよ、これ」って心の中で思う。
でも、正直に言うと、ぼくが盛り上げたわけじゃないんです。
子どもたちが最初から持ってる「楽しむ力」が、場を盛り上げてくれるんです。
ぼくはただ、それをちょっと引き出しただけ。
あの空気は、みんなが作ったんだと思います。
「感想文が100通以上」って、本当の話?
講演が終わったあと、校長室でお茶をいただきながら、同窓会やPTAの役員のみなさんとお話をしていました。
「第一回目がコンプさんでこの盛り上がり!来年どうしよう(笑)」なんて言われて、ちょっと嬉しくなりました。
こういう言葉、じんわり心に染みますね。
その夜、帰宅してメールを確認すると、学校から連絡が届いていました。
「児童から感想文が100通以上集まっています」と書いてあったんです。
100通以上!普段はそんなに集まらないそうで、これには驚きました。
そのメールを読んだ瞬間、思わず「よっしゃ!」と心の中でガッツポーズをしました。
でも、すぐに「さて、どんなことが書かれてるんだろう」と少し背筋が伸びる気持ちにもなりました。
感想文って、子どもたちの本音が詰まっています。
子どもたちは正直だから、「楽しかった!」ならそう書くし、もしそうじゃなかったら、それもそのまま書かれます。
だからこそ、「100通以上集まった」という事実は、子どもたちが何かを感じてくれた証拠なんだなと思うと、本当に嬉しかったんです。
そのひとつひとつが、ぼくにとって何よりの励みになります。
たとえ何気ない一言でも、それが子どもたちの心の中から生まれたものなら、ぼくにとっては最高のご褒美です。
こういう感想をもらうたびに、「やっぱりやってよかったな」と心から思います。
次も、目の前にいる人たちに楽しんでもらえるように、自分らしく頑張ろう。
その決意を新たにした瞬間でした。
最近、ぼくはちょっと変わった気がする。
ぼくがこの仕事を始めたのは16年前です。
そのころのぼくは、いろいろ焦っていました。
「どうやったらもっと仕事が増えるんだろう?」
「もっと売れたいなぁ」とか、そんなことばかり考えていた気がします。
でも、最近は違う。
「どうやったら目の前の人たちに楽しんでもらえるだろう?」
それだけを考えるようになりました。
これは、ぼくが所属している倫理法人会で学んだ「与えれば返ってくる」という考え方の影響が大きいです。
最初は「ほんとかな?」と思ってました。
でも、こうやって講演を重ねるうちに、その意味がだんだんわかってきた気がします。
「与える」って、自分を出し切ることなんですね。
相手の反応を期待しすぎず、とにかく全力で渡す。
それを繰り返しているうちに、結果として自分のところに返ってくる。
それが最近やっと腑に落ちてきました。
子どもたちの未来に、ちょっとだけ関われたら。
ぼくはいつも思うんです。
「この子たちの未来に、少しでもいい影響を与えられたらいいな」って。
それは、すごく大きなことじゃなくていい。
「あのとき、なんか楽しかったな」って、
ふと思い出してくれるくらいで十分です。
それが、子どもたちの心のどこかで、
小さな種になればいいなと思います。
また、いつか。
桃李小学校のみなさん、そして今回お世話になったすべての方々、
本当にありがとうございました。
第一回目の講演会に呼んでいただけたこと、
そして子どもたちが見せてくれた笑顔、
感想文100通以上という驚きの報告、どれもぼくの宝物です。
ぼくはこれからも、「いつも通り」でやります。
特別なことをしなくても、いつもの自分でいることが一番いい。
その気持ちを忘れずに、次のステージでも頑張ります。
寒い日が続きますが、みなさんもお体に気をつけて。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。
マジシャン コンプレッサー
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