富山県南砺市福野、ア・ミューで感じたこと。富山県南砺市ア・ミューでのマジックショー!地域の魅力とイベントの裏側をレポート
富山県南砺市福野、ア・ミューで感じたこと。
朝8時。
富山県南砺市福野のショッピングセンター「ア・ミュー」。
搬入のため駐車場に入った瞬間、視界に飛び込んできたのは車の列。
すでに満車。
「ああ、今日は特別な日だな」と感じた。
その日は福野の名物イベント「里いもまつり」との同時開催。
地元の人々が一堂に会し、あらゆるところから「いい空気」が流れ込んでいる。
イベントの熱気、笑い声、朝の冷たい空気を突き抜けるような活気。
そのすべてが会場全体を包んでいた。
私のステージは11時からと14時からの2回。
少し早く会場に着いた私は、静かに準備を始めた。
でも、心の中は静かではいられない。
「今日は盛り上がる。」
会場を見た瞬間、心の底からそう思った。
会場を見ればわかる「今日の雰囲気」
長い間、マジックをやっていると、会場に一歩足を踏み入れただけでわかることがある。
盛り上がる会場というのは、空気が違うのだ。
それが何なのかは説明できない。
でも、この「ア・ミュー」のイベントスペースはその空気に満ちていた。
地元の人々が持つ「ここを良くしよう」「みんなで楽しもう」というエネルギー。
それが空間全体に染み込んでいるのを感じた。
第一部、子どもたちの嵐。
11時、最初のショーが始まった。
そして始まると同時にわかった。
「今日の主役は子どもたちだ。」
最前列に陣取った3人の子どもたち。
それぞれが元気の塊みたいな存在で、ステージの動きに全力で反応する。
ただ、元気すぎる。
声をあげる。立ち上がる。近づいてくる。
すべてが予測不能なタイミングで。
一瞬、どうしようか迷う。
でも、その迷いはすぐに消えた。
子どもたちがいる空間の一部になろう、と決めたのだ。
ステージの流れを調整し、彼らのエネルギーを受け止めながら進行する。
他の観客もその様子を楽しんでくれているのがわかる。
正直、完璧なショーではなかったかもしれない。
でも、そこにいた全員が「楽しんでいる」という空気があった。
それだけで十分だった。
第二部、大人たちの笑顔。
午後2時。第二部が始まる。
午前のショーを観てくださった方々が再び戻ってきてくれている。
ここで感じたのは「リズム」だ。
会場全体がリズムを持ち始める。
第一部の子どもたちの元気が、この時間には穏やかな笑顔となって広がっていた。
久しぶりに披露した演目も、うまくハマった。
驚きの声、笑い声、そして拍手。
一瞬一瞬が、観客の反応とともに生きている。
そこには、年齢や背景を超えた一体感があった。
「里いもまつり」と地域の力。
ショーの合間に、「里いも汁」をいただいた。
里いもが口の中でとろける。
その温かさは、単に「美味しい」だけでは言い表せない。
この味には、地元の人々の心が詰まっているのだ。
福野の土、風、そして作り手の思い。
それらすべてが、この一杯の中に凝縮されている。
「ア・ミュー」はただのショッピングセンターではない。
地元の暮らしが交わり、支え合う場だ。
買い物をするだけの場所ではない。
人々が集まり、会話をし、笑い合う。
そんな「地域の核」としての役割が、この場所にはある。
イベントの先にあるもの。
今回のマジックショーで強く感じたことがある。
それは、「地域の力」というものだ。
場所、空間、そしてそこにいる人々。
それが一体となったとき、何か特別なものが生まれる。
マジックショーはその一部を担っただけかもしれない。
でも、このイベントを通じて、人々が笑顔になり、またここに来ようと思ってくれるのなら、それ以上の喜びはない。
感謝と次への思い。
「ア・ミュー」の皆さま、そして足を運んでくださったお客様。
本当にありがとうございました。
皆さんの笑顔、反応、そして拍手の一つ一つが、私にとっての宝物です。
これからも、このような場で皆さんとつながり、楽しんでいただけるショーを届けたいと思います。
富山県南砺市福野。
ここで過ごした一日は、私の中に深く刻まれました。
またいつか、この地でお会いできる日を楽しみにしています。
その日まで、どうぞお元気で。
マジシャン コンプレッサー