動揺したときは

  • vol.52/コンプレサー通信2020年2月号掲載

メールが届き、件名をみて笑っちゃった。

「コンパオフィス様」

なんとご機嫌なネーミング。

コンプレッサーだからコンプオフィスが正解ね。

コンパオフィスだったら、皆さんからコンパさんと呼ばれそう。

毎日遊んでそうな名前だね。

以前、控室の表示が「コンデンサー様」になっていたこともあった。

ご担当者様は大慌てだったよな。

コンプさんもその昔、司会のお仕事で市長さんのお名前を間違えたことがあった。

客席が静まり返り、運営スタッフさんがイスから転げ落ちそうになっていたっけ。

あの時は頭が真っ白になったよな。

マジック中も強風で道具が飛んで行ったり、客席に昔付き合っていた彼女が座っていたり、予期せぬ出来事に動揺することは多い。

そんなある日、とある講演を聴きに行ったときのこと。

言葉につまった女性講師が「あれ、次何しゃべろうと思っていたっけ?」と、取り繕うことなく笑顔で言ったその姿がすごく自然で、好感がもてたのね。

会場のあちこちから笑い声が聞こえ、講師との距離がぐっと縮まるのを感じたのだ。

いつでも最高のパフォーマンスができるように、どうすれば動揺しない強い心を持てるのかと考えた時期もあったけど、最近はそんな自分を隠そうとせずに、さらけ出したほうがいいなぁと感じることが多くなった。

今は亡きマジックの名人『ダイ・ヴァーノン』が残した有名なお言葉を思い出す。

『自然であれ、あなた自身であれ』

深いよなぁ。

マジックの演技についてのお言葉だけど、いつ、どんな状況でもあてはまるよねぇ。

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