AIで新作落語を作る!マジシャン・コンプレッサーが考えた「AI×落語×知財化」という前代未聞のイベント構想

AIで新作落語を作る日が来るかもしれない。マジシャン・コンプレッサーが考えた「AI×落語×知財化」という前代未聞のイベント構想

「コンプレッサーさん、ぜひ研修してほしい!」

ありがたいことに、あちこちからそう声をかけていただくようになっています。

南砺市でのGoogleアンチグラビティ研修のブログを公開してから、SNSのコメント欄でも、リアルの場でも、「是非開催を!」「教えてください!」というお声がとても多くなってきました。

本当にご縁に感謝でございます!!

でも正直に言うと、その度に頭の中でぐるぐると考え続けていることがあって。

「じゃあ、どんな形でやったら本当に伝わるんだろう?」

この問いに、まだ完全な答えが出ていないんです。

このブログは、そのぐるぐるの話です。喋りながら頭を整理していたら、思いもよらないひらめきが降ってきました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。


「使う」と「教える」は、まったく別の世界だった

「使う」と「教える」は、まったく別の世界だった

まず、最初にぶつかった壁の話をさせてください。

自分が日々使っているのと、それを人に教えるのとでは、まったく世界が違うということ。

これ、実はマジックで痛いほどわかっているんです。

例えばコインを消すマジック。長年やり続けてきた技は、もう無意識にできる。考えなくても手が動く。「こうやって消すんですよ」と見せることは簡単でも、それをゼロから人に教えようとした瞬間に困る。どの指を、どの角度で、どのタイミングで、どのくらいの力で動かすのか。「なんとなく自然にやっている」動作が、実はとんでもなく細かい動作の積み重ねだったと気づかされるんです。

AIを使ったIDE(統合開発環境)の活用も、全く同じでした。

Obsidianに情報を蓄積して、Claude CodeやGoogleアンチグラビティと協働して、過去のラジオ音源を文字起こしして知財化して、マジックショーのレポートをブログとSNS用に一括で仕上げて、富山県倫理法人会の会議資料を作って……。これが毎日の習慣になっていると、「どこから説明すれば?」という感覚が当然出てくるわけです。

以前のように「ここからスタートしてください」という起点がどこなのか、自分ではもう見えなくなってきている。


日々進化する活用法が、説明の難しさを倍増させる

さらに困るのが、この分野の進化が本当に早いということ。

毎日のようにアップデートがある。昨日の使い方が今日変わる、なんてことが普通に起きる世界です。だからこそ、日々情報をキャッチアップしながら「これだ!」と思うことをすぐに実験してみる。うまくいったら次の手を試してみる。そのループを繰り返しているうちに、どんどんノウハウが積み重なっていく。

ひらめいたら試してみたくてしょうがなくなって、繰り返しているうちにどんどんいろんな経験が積み重なっていく。これが面白くてたまらないのですが、同時に「全部を伝えたいけれど、全部伝えるのは難しい」という矛盾も生まれてくる。

思い返せば、Antigravity研修の前にも同じ壁にぶつかりました。

信頼できる友人に実験台になってもらって、3時間のお試しセミナーを実施したとき。あれも伝えたい、これも伝えたい。詰め込もうとしたら「本当に何も伝わらない」という現実に直面しました。だから内容をバッサリ削ぎ落として、「今回一番持って帰ってもらいたいことはこれだけ」に絞り込んだ。

3時間の研修で本当の驚きを伝え切るのは、ほぼ不可能だと正直思っています。でも3時間は、火をつけるには十分な時間。その気づきが、一つの出発点でした。


今、一番ワクワクしている発想を聞いてほしい

今、一番ワクワクしている発想を聞いてほしい

せっかくなので、今自分が一番興奮しているアイデアを先に話してしまいます(笑)。

「会社そのものをフォルダとして、AIに共有してしまう」という考え方です。

パソコンの中に「経営企画」「財務」「マーケティング」「採用・人事」なんて部署ごとのフォルダを作って、CursorやClaude Code、Antigravityにリンクさせておくだけで準備完了。

そうすると、「求人票を作って」と一言頼むだけで、AIが勝手に「経営フォルダ」から会社の熱い想いを拾い、「採用フォルダ」から採用条件を読み込み、社風にぴったりの文章を一瞬で書き上げてくれるんです。

いちいち説明しなくても、AIが会社の中を自由に歩き回って形にしてくれるイメージ。

そしてこれ、マジシャンの仕事にも完全に応用できるんです。

「過去のネタ帳」「お客様の声と反応のログ」「会場別の演目メモ」「衣装の管理リスト」「打ち合わせ記録」……これを全部フォルダ化してIDEと繋げておいたら、「次のショー向けにオープニングのネタ案を出して」と頼むだけで、AIが過去の成功パターンとお客様の反応を分析しながら、自分でも気づかなかったような面白いアイデアを出してきてくれる。

実際にそれをやってみて、「すごすぎる」と思いました。

現在は、富山県倫理法人会の活動と株式会社コンプオフィスの運営を、IDE(統合開発環境)を使った運営にシフトしてきています。

毎月の会議資料、議事録、翌月の会議スクリプト、全体役員会の進行表、各種企画書……。以前は一つ一つ手を動かして作っていたものが、アンチグラビティとClaude Codeが一緒に考えてドラフトを出してくれて、修正まで付き合ってくれる。「事務スタッフを一人雇ったみたいな感覚」と話したら笑われましたが、本当にそれです(笑)。

このブログ記事も、実はAntigravityとの協働で書いています。ショーのレポート、ラジオの文字起こしからのブログ生成、Facebook・X・Instagram用の投稿文の一括生成。これまで数時間かかっていた作業が、体感で10分の1くらいの時間で終わるようになりました。

しかも、文体まで覚えてくれている。ペルソナとして「マジシャン・コンプレッサーとはこういう人物で、こういう文章スタイルで書く」という情報をObsidianに蓄積しておくと、AIが自分のクローンとして動いてくれる。「これ、自分が書いたのか?」と思うほどの精度になってきました。


「全部、最初から音声で入れておけばよかった」の後悔

この仕組みが面白すぎて、シフトを始めると「あれもこれもObsidianに入れたい」という思いがどんどん増えてきます。

Markdown形式への変換と保存作業は確かに時間がかかる。でもそれは、これまでバラバラに眠っていた情報に命を吹き込む作業でもある。一度入れてしまえば、あとはAIが勝手に活用してくれるから、むしろそこへの投資は絶対に必要だったんですよね。

「こんなことなら全部最初から、音声も打ち合わせも会議も全部文字起こしして入れておけばよかった」

これが今の正直な後悔です(笑)。

でも逆に言えば、今からやっておけば未来の自分が助かる。それを実感したから、毎日少しずつ積み上げています。

そして積み上げるほどに、「これは本当に面白い」というひらめきがどんどん降ってきて、ひらめいたら試してみたくてしょうがなくなる。その繰り返しです。


GitHubというもう一つの「安心」——知財はいつでも、どこにでも戻れる

GitHubというもう一つの「安心」——知財はいつでも、どこにでも戻れる

Markdownという形式のすごいところが、もう一つあります。

「テキストファイルだから、どこにでもコピーできる」という自由さです。

クラウドサービスに依存していると、サービスが終了したり、急に仕様が変わったりするリスクがある。でも、Markdown形式でローカルフォルダに保存してある情報は、自分の手元にずっと残る。どのAIにも、どのツールにも読み込ませることができる。完全に自分の資産です。

そしてさらに、GitHubを使ってバージョン管理しているという話もしておきたくて。

GitHubというのは、簡単に言うと「ファイルの変更履歴をすべて記録してくれる仕組み」です。エンジニアの方には説明不要かもしれませんが、普通の方にはあまり馴染みがないかもしれません。

例えば、ある資料を書き直して「やっぱり前の方が良かった」と思ったとき。GitHubを使っていれば、1週間前、1ヶ月前、1年前の状態に、いつでも一瞬で戻ることができます。

「大切な文章を書き直しすぎて、元に戻せなくなった」という経験はないでしょうか。GitHubを使えば、そんな心配が一切なくなります。蓄積した知財が、誤って消えたり、上書きされたりする恐怖から解放されるんです。

しかも、インターネット上にも安全に保管されるので、パソコンが壊れてもデータは守られる。外出先からでもアクセスできる。複数のデバイスで同じ情報を参照できる。

「知財管理」という観点から見ると、GitHubは最強のバックアップ環境でもあるわけです。

ObsidianとGitHubは、実は最高の相棒同士

ここで、ObsidianとGitHubの関係についても整理しておきます。

Obsidian(オブシディアン)は、Markdown形式でノートを管理するツールです。情報同士がシナプスのように繋がっていく「外部脳」として使えるのが最大の特徴。ラジオの文字起こし、過去のエピソード集、講演資料、エッセイ……バラバラに眠っていた情報が、Obsidianの中でつながり始める。その感覚が本当に面白い。

一方GitHubは、その「外部脳」全体の変更履歴を記録して、いつでも過去に戻れるようにしてくれる仕組みです。

この二つを組み合わせると、何が起きるか。

ObsidianフォルダをGitHubで管理すると、「外部脳のすべての思考の歴史」が記録されることになります。

今日書いたメモが、昨日と何が変わったか。先月と比べてどんな考えが加わったか。一年前の自分は何を書いていたか。すべてがタイムスタンプつきで残る。

これは単なるバックアップではなくて、「自分の思考の進化の記録」でもあるんです。

AIと協働して情報を更新するたびに、その変更がGitHubに記録される。過去に蓄積した知財は絶対に消えない。そして未来の自分がどこからでも参照できる。

Obsidianが「脳の中身」を作る場所なら、GitHubは「脳の中身を守り、育て続ける仕組み」。この二つが揃ってはじめて、本当の意味での「知財管理」が完成するような気がしています。


「でも、教えるとなると責任がある」というリアル

さて、そんな日々を過ごしながら「ぜひ研修を!」と言っていただけることへの、純粋な喜びと同時に生まれる葛藤の話をします。

まず、形式の問題。

少人数でやるか、大人数でやるか。

本当の意味で伝えようとするなら、少人数しかない。マンツーマン、あるいは3〜4人くらいで、時間をかけて、一人一人の「今どこにいるか」を確認しながら進める。それが一番伝わる。

でも少人数になれば、当然料金は高くなります。

趣味やボランティアでやるわけにはいかないんですよね。会場を借りれば費用がかかる。自分の時間も使う。その分の投資を考えると、料金設定が必要になる。大人数なら1人あたりの金額を下げられますが、大人数になればなるほど一人一人に伝えられる深さが浅くなる。このジレンマがずっとあります。

でも、金額が高くなった時、その価値を皆さんにしっかり提供できるかと問われたら、答えは「間違いなくできる」と思っています。自分の中ではこの使い方が当たり前になっていて、使えるとわかっていて、誰かから学んだわけじゃなく自分で毎日実験と実践を繰り返してきた。そのノウハウと経験は、確かに積み上がってきた感触がある。

難しく考えずに「みんなが求めてるならやっちゃおう!」という勢いも大切かもしれません(笑)。でも、その一方で「形」にこだわりたい気持ちもあって。

コンプレッサーらしい形で、面白い形で、やりたいんです。


まずは「見てもらう」から始めようというひらめき

そこで思いついたのが、いきなり教えるのではなく、まず見てもらうというアプローチです。

マジシャンとして、「見せる」「魅せる」は得意な領域。

デモンストレーション形式の講演、つまり「マジシャン・コンプレッサーのIDE活用術をご紹介するセミナー的な講演」をまずやってみる。「すごい!面白そう!」と感じてもらえた方に、次のステップとして深くお伝えする。そういう二段階の仕組みが、コンプレッサーらしい気がしてきました。

マジックでも、ショーを見て「すごい!どうやってるの?」と思ってくださった方が、次の出演依頼をしてくださる。そのサイクルと同じですね。まず見てもらって、好奇心に火をつける。それが一番自然な流れかもしれない。

でも……それだけだと、なんか物足りなくて(笑)。

もう一つ、大きな引っかかりがあったんです。


「マジシャンがなぜAI活用の場を?」という引っかかり

「コンプレッサーさんって、マジシャンですよね?なんでAIセミナーを?」

こう思われる方が必ずいるはずで。それが自分の中でも引っかかっていました。

もちろん、マジシャンが多忙な日常の中でAIを活用して、業務を劇的に効率化してきた。その実体験があるから伝えられることがある。それは確かです。

でも、何か「コンプレッサーらしさ」が、もう一つ欲しい。

AIを使って何かを作って、それを皆さんの前で披露するという形にしたい。

そこから考え始めたんですが、ある瞬間に、ぽんと降ってきました。

「落語だ!!」


なぜ「落語」なのか。マジシャンとしゃべりの深い縁

なぜ「落語」なのか。マジシャンとしゃべりの深い縁

「なんでマジシャンが落語を?」と思う方もいるかもしれません。でも、これが自分の中ではすごく自然なつながりだったんです。

マジシャン・コンプレッサーとは何者か、を改めて整理するとわかります。

「不思議と笑いのおしゃべりエンターテイメント」。これが自分のスタイルです。「トーキング・マジシャン」とも言っています。コインを消しても、トランプを当てても、それだけで終わりじゃない。しゃべりを武器に、笑いと会話でその場全体を引き込んでいくのが自分のマジックの形です。

エッセイにも書いたことがあるのですが、「手品」という漢字には「口」という字が「手」より多く含まれている。偶然かもしれないけれど、マジックにとって言葉とおしゃべりがいかに大切かを、この漢字が教えてくれている気がしています。

そして、落語との縁の話をさせてください。

立川志の輔師匠。最初に舞台袖から師匠の落語を聴かせていただいた時の衝撃は、今でも忘れられません。何度聴いても圧倒的なエネルギーに、毎回ただただ感動しております。

さらに、富山でご縁をいただいている落語家の師匠の方々、本当に魅力的な方ばかりで。

柳家さん生師匠、桂米福師匠、三遊亭良楽師匠。皆様の落語が本当にすごいんです。舞台を共にさせていただくたびに「しゃべりの芸ってすんごいな!」という気づきをいただいてきました。

三遊亭良楽師匠とは、石川県羽咋市での演芸会を今年でもう16年、ご一緒させていただいています。毎年舞台をご一緒させていただくうち、落語というおしゃべりの芸への敬意と憧れが、ずっと積み重なってきていました。

そんな中、一度だけ「自分も落語をやってみよう」という機会が生まれたことがあります。

倫理法人会で「りんりん演芸会」という企画を立ち上げたときのことです。倫理法人会で学ぶ経営者の皆さんは、講演やスピーチなど人前でしゃべる機会が多い。だから落語家の師匠方からしゃべりの技を学ぼう、という趣旨の企画でした。

……ただ、正直に言うと、自分自身が落語に挑戦したかったというのが、裏の動機でもありました(笑)。

ところが当日は出演者の人数枠が限られていて。結局、本番の舞台に自分が立つことはなかったんです。

あえなく……(笑)。

でも、「いつか必ず落語をやってみたい」という思いは、その日からずっと胸の中に残っていました。

それには、もう一つ理由があります。

落語に自分自身が挑戦することで、その本当の意味を少しでも感じられるのではないか、という感覚があるんです。

師匠方の落語を舞台袖から拝見するたびに、その凄さに圧倒されてきました。でも、ただ見ているだけでは、難しさも面白さも、本当の意味では理解できない。それはマジックやAI活用を教える中で痛感した、「自分で使うこと」と「人に教えること」は全くの別世界である、という感覚に近いのかもしれません。

それから、マジックショーのことを考えると、こういうことを常々感じていて。

同じタネ、同じ道具を使っても、そこに乗るおしゃべりが変わるだけで、ショーの鮮度はまったく違うものになる。

マジックの「不思議さ」は、練習すれば精度は上がっていく。でも「しゃべり」は、どこまでも磨き続けられる。その日のお客様の雰囲気、会場の空気、その瞬間に生まれた笑い……おしゃべりは毎回違う生き物だから、何年やっても「これで完璧」という瞬間がない。それが面白いし、それこそが生のエンターテイメントの醍醐味だと思っています。

だとすると、おしゃべりだけで人を引き込む落語に挑戦することは、マジシャンとしての話術を根っこから鍛えることにつながる。

落語のしゃべりだけで、マジック道具なしに、皆さんをお楽しみいただけるとしたら。そこにマジックが加わったら、鬼に金棒だよなという感覚が、ずっとあるんです。

立川志の輔師匠がおっしゃっていた言葉が、ずっと頭の中にあります。

「なぜ、わざわざ足を運んで生の舞台を観に来てくれるのか?段取り芸を見せる時代は終わったんだろうねぇ」

同じ演目を同じように演じることではなく、「その日しか見られないもの」「その瞬間に生まれるもの」に、人は足を運んでくれる。それが生のエンターテイメントの本質であり、「話術」を磨くことで、その力が生まれるだと、舞台に立つたびに感じてきました。

なんやかんやで、落語への憧れはずっとあって。ぜひ一度、自分で落語に挑戦してみたい。その思いが今も変わらずにあります。

👉 落語家師匠との舞台レポートはこちら


そこに「AI」が加わった瞬間、全部がつながった

そこに「AI」が加わった瞬間、全部がつながった

AI×落語×自分のしゃべり。

この三角形が頭の中でくっついた瞬間、「これだ!!」という感覚がありました。

AIが得意なのは、膨大なデータを読み込んで、そのパターンを学習して、新しいものを生成することです。

では、古典落語を全部Markdown形式でObsidianに蓄積して、知財化したとしたら?

「寿限無」「時そば」「まんじゅうこわい」「芝浜」「死神」……日本に伝わる膨大な古典落語を、Markdownで一つ一つ丁寧に知財化していく。ストーリー構造、笑いのタイミング、言葉の選び方、登場人物のキャラクター設定、オチのパターン……これを全部データとしてAIに読み込ませたとしたら。

そして、Claude CodeやAntigravityに「現代の富山を舞台にした新作落語を作ってほしい」と頼んだとしたら、何が生まれるか。


「AI新作落語ネタ卸し発表会」というコンセプト

「AI新作落語ネタ卸し発表会」というコンセプト

ここまで考えたとき、一つのイベントの形が見えてきました。

名前は「AI新作落語ネタ卸し発表会」。

「ネタ卸し」というのは落語や演芸の世界の言葉で、まだ誰の前でも演じたことのない新作を、初めてお客様の前でお披露目することです。落語家が新しい演目を世に送り出すときの、あの緊張感と高揚感。それを、AI×自分のしゃべりで実現できたら面白いと思っています。

構成を具体的にイメージするなら、こんな感じです。

第一部は「コンプレッサー流IDE活用デモンストレーション」。

実際にIDEを使いながらリアルタイムで、「こうやってObsidianに情報を蓄積して、AIと協働して、これだけのことができる」というのを目の前で見てもらう。説明するのではなく、実演する。マジシャンとして、見せることはお手のものですから(笑)。

第二部は「AI新作落語ネタ卸し」。

AIが生成した新作落語を、マジシャン・コンプレッサーが口演する。マジシャンが「しゃべりの芸」に魂を吹き込む瞬間。そこにマジックも絡んでくるかもしれない。

「段取り芸を見せる時代は終わった」と言った師匠の言葉が蘇ります。その日その瞬間に生まれた落語を、生の場で初披露するから面白い。AIが作って、人間が演じる。どんな化学反応が起きるか、演じる本人にも100%はわからない。その「生き物感」が、まさに「段取りではない何か」を生み出してくれる気がしています。

そして、「なぜマジシャンがAIの場を?」というあの引っかかりも、これで一発で解消されます。

マジシャンだけど、しゃべりに徹底的に特化してきた。しゃべりの芸の最高峰である落語に、ずっと憧れてきた。AIという最先端のツールを使って、古典の知恵と現代の技術を融合させた新しい何かを生み出す。それが、コンプレッサーにしかできない形です。

AIを単なる「効率化ツール」ではなく、「創造の相棒」として使う。

この発想が、全部つながった瞬間でした。


知財化する面白さ:古典落語がデジタルの宝になる

知財化する面白さ:古典落語がデジタルの宝になる

「古典落語のMarkdown化・知財化」というプロセスについても、少し詳しく話させてください。

日本の古典落語には、何百年もかけて磨かれてきた「笑いの技法」がぎっしり詰まっています。くすぐりのタイミング、登場人物のキャラクターの立て方、「溜め」と「オチ」の設計、語り口の緩急……。これは日本語の笑いの教科書とも言えるものです。

これをMarkdownでObsidianに整理していくと、AIが「笑いとは何か」「落語という芸はどんな構造で成り立っているか」を理解していく。

そしてそこに「現代の富山の風景」「倫理法人会での気づき」「マジシャンとしての日常」「お客様との忘れられない出会い」……自分の生きてきたエピソードと知財を組み合わせると、世界で唯一の新作落語が生まれる可能性がある。

これは知財化の喜びとして、最高に面白い作業だと思っています。

今もObsidianへの情報蓄積を続けながら、「過去のラジオ音源の文字起こし」「72本以上のエッセイ」「過去の講演で使ったエピソード集」……これが全部、AIへの燃料になっている。その延長線上に古典落語のデータが加わったとき、どんな化学反応が起きるか。想像するだけでワクワクが止まりません。

👉 Obsidian×AI活用の詳しい話はこちら


「キャッチアップし続けるのに必要なのは、大好きであること」

ともやんがよく言う「プラモデル理論」を、ここでも引用させてください。

「プラモデルメーカーの社員よりも、俺たちマニアの方が絶対に詳しい」

仕事として「やらなければ」と取り組む人よりも、心底好きで「やりたくて仕方がない」人の方が、深く知り、早く進化していく。AIも落語も、全く同じだと思っています。

古典落語に魅了されて、AIの可能性にワクワクして、しゃべりの芸を磨き続けてきた人間が、この三つを一つに束ねようとしている。義務感でも強制でもない。純粋に、楽しくてしょうがないから。そこから生まれるものが、一番面白いはずです。


多忙というリアルと、それでもやりたいという確かな思い

正直に言います。

マジシャンとしての日々の活動が多忙で、なかなかそちらに力を注げないというのも現実です。

1月・2月は新年会シーズンで毎週末のように出演が続いていて、ラジオの収録もある、倫理法人会の幹事長としての仕事もある、Claude Codeを使った研修の仕掛けも進めている……。体と時間は一つしかないので、「やりたいけど今すぐは難しい」という状態が正直なところです。

でも、イメージはどんどん膨らんでいます。

「AI新作落語ネタ卸し発表会」という言葉が頭に浮かんだ瞬間から、会場の雰囲気、お客様の顔、第一声の感じ、落語を口演する緊張と高揚……全部がじわじわと形になってきている感じがする。

こうやってブログを書くという作業の中で、喋りながら自分の頭を整理しているわけですが、書けば書くほど「本当にやりたい」という思いが強くなってきます。

「あんまり難しく考えずに、みんなが求めているからやっちゃおう!」

……それが一番正しいのかもしれませんね(笑)。


倫理の話もつながってくる

もう一つ。

倫理法人会での学びや活動がまた、この構想と自然につながってくるんです。

毎週の経営者モーニングセミナーで、経営者や様々な仕事をしている方々の「生き様」に触れる。その言葉や経験が、そのままネタの素材になり得る。富山という地域の人々の笑いや温かさ、それをテーマにした現代落語。

AIが技術的な骨格を作って、そこに自分が積み上げてきた「人間味」を注ぎ込む。

富士高原研修所での座禅中に感じた「木との共鳴」の話。余白の時間が人間味を磨くという気づき。タイパ・コスパで走り続けてきた自分が「少し人間味から離れていたかもしれない」という内省。

そういう、デジタルだけでは生まれない「人間の質感」を、AIとのコラボレーションで言語化していく作業が、新作落語という形式と実は非常に相性がいい気がしています。

古典落語が何百年も愛されてきたのは、そこに人間の喜怒哀楽がぎっしり詰まっているからです。AIが生成した骨格に、生きてきた人間の質感を乗せる。それが「AI新作落語」という形への夢です。


これからの展開、一緒に楽しんでもらえませんか

これからの展開、一緒に楽しんでもらえませんか

「面白そう!」「やってほしい!」「参加したい!」

もしそう思っていただけたなら、ぜひ声をかけてください。

こういう声の積み重ねが、「よし、やろう!」という背中を押してくれます。

まずは規模感や形式にこだわらず、「IDEを使いこなしている現場を見てみたい」「AI×落語という組み合わせが気になる」「富山の企業でAI活用研修を検討している」……どんな形の関心でも、声を聞かせていただけたら嬉しいです。

AIと落語と、そしてマジック。三つが交わる場所に生まれるものを、一緒に楽しんでいきましょう。

出会いに感謝、ご縁に感謝でございます!!

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