今を楽しんでいたら
- vol.35/コンプレサー通信2018年9月号掲載
プロ野球BCリーグ富山GRNサンダーバーズ対石川ミリオンスターズ公式戦が開催される球場へ。
コンプさんが始球式を務めることになったのだ。
「消える魔球を期待しています!」
「ボールを鳩に変えてください!」
たくさんの方々に声をかけていただいた。
うれしいなぁ。
始球式前に、選手と軽くキャッチボールを。
野球少年だった頃を思い出す。
小学校ではピッチャーをやっていた。
そんなに強いチームではなかったけど楽しかったなぁ。
六年生の時、ヒジの痛みがおさまらず、診てもらったら「野球ヒジ」と診断された。
小学校を卒業するまで野球をしてはいけないと言われ、涙が出たっけ。
中学校で野球を再開、高校では迷ったあげく美術部に入部した。
絵を描くことが楽しい時だったなぁ。
そして、生徒会活動に関わるようになった。
忙しい野球部だったら、そんな展開にはなっていなかったと思う。
生徒会長も経験、行事を企画したり生徒会新聞をつくったりするのが楽しかった。
そんな経験もあって、百貨店の宣伝企画部というポジションに魅力を感じて就職、イベント企画や広告を任されるように。
お仕事を通じてマジシャンに出会い、マジックの楽しさが人生を大きく変えた。
そして、今のコンプさんがある。
人生はあみだくじのようだなぁと思う。
毎日繰り返されるさまざまな選択が、今の自分をつくっているんだもんね。
今後の人生も、何が起こるかわからない。
だからこそ、どんな「今」であっても、楽しめる人でありたいなと思う。
いよいよ始球式だ。
コンプさんを紹介するアナウンスが流れる中マウンドへ。
思いっきり投げよう、この瞬間を楽しもう!
振りかぶって投げたら、ドーンとストライク!
歓声が上がった。
マジシャンになって良かった!と思える出来事が、また一つ増えた。