マジック研究会で3分間スピーチを導入!マジシャンが「言葉にする力」を鍛える理由|コンプオフィス
コンプオフィスでは毎月1回、所属マジシャンが集まって「マジック研究会」を開催しています。
新作のお披露目、練り込みたい演目の見せ合い、そしてお互いの手順についてのディスカッション。マジシャンとしての腕を磨き合う、大切な場です。

マジック研究会に「3分間スピーチ」を取り入れた理由
今回のマジック研究会では、新しい試みとして「3分間スピーチ」の時間を設けました。
テーマは「最近のマジックショー出演で感じたこと」。
マジシャンという仕事は、舞台に立てば華やかに見えるかもしれません。でも、普段どんなことを考え、どんな思いでステージに立ち、ショーが終わった後にどんな感情を抱いているのか。なかなか本音を聞く機会ってないんですよね。
だからこそ、あえてスピーチという時間を作りました。
本音で語ることの価値
スピーチといっても、テクニックを磨くためのものではありません。
とにかく自分の中にあるものを、言葉にして外に出す。それだけです。
やってみて驚いたのは、メンバー全員が本当に素直に、心の中で考えていることを話してくれたこと。日々のショーで感じている喜び、悩み、発見。それぞれが正直に、腹の底から言葉を出してくれました。
ぶっちゃけ、さすが全員が舞台に立っているマジシャンたちです。おしゃべりのスキルは間違いなく一定以上ある。すごいなと素直に感じました。
でも大事なのは「うまく喋ること」じゃないんですよね。
飾った喋り、つまり本音じゃない言葉は、聞いている側に絶対見抜かれます。いかに飾らず、腹の中をさらけ出して喋るか。そこが芸人として、一番大切なポイントでした。
演者としての視点、観客としての視点
スピーチの時間で印象的だったことの一つに、「聞く姿勢」がありました。
マジシャンは舞台に立っているとき、客席の反応によって自分のパフォーマンスが変わるという出来事を日常的に経験しています。お客さんの拍手やうなずきひとつで、ステージの空気がガラッと変わることを知っている。
だからこそ、誰かが前で喋っているときに「ちゃんと聞こう」「うなずきながら聞こう」という意識が自然と生まれるんです。
これって、演者としての立場と、観客としての立場の両方を知っているからこそできること。
喋りやすい空気を作るということ自体が、実はすごく大事なスキルなんだなと改めて感じました。
客席側、スピーチを聴く側にも学びはあるんですよね☆
全員がスピーチを終えた後、一人ひとりのスピーチに対して感想を伝え合う時間も設けました。アウトプットだけじゃなく、インプットも大事。この双方向のやり取りが、研究会の空気をさらに温かくしてくれました。
言葉にすることで自分自身が整理されていく
スピーチの本当の価値は、聞いている人に伝えるだけじゃありません。
自分自身が今何を思っているのか、何をしようとしているのか。それを言葉にすることで、自分の中の考えが整理されていくという効果があります。
これはわたし自身、いつもラジオで喋っているときに感じていることでもあります。
毎週フリートークをする番組「コンプレッサーのしゃべっちゃお」があるおかげで、どれだけ自分自身と向き合い、自分の行動を見つめ直せているか。声に出してアウトプットすることで、頭の中がどんどん整理されて、そして行動が変わっていくんですよね。
そして、喋るということはひとつの宣言でもある。誰かにそれを聞いてもらうこと自体が、もうひとつの宣言になる。言葉にした瞬間から、自分の行動が変わっていく。そういう力が「喋る」という行為にはあるんです。これは経験上、なんとなくですが確信していることです。
だからこそ、メンバーたちにもこの経験をしてほしかった。

実際にやってみて、メンバーたちが普段考えていることを知ることができたのも大きな発見でした。「こんなことを感じながらステージに立っていたのか」という驚きがたくさんありましたね。
マジックのディスカッションも充実の時間
もちろん、マジック研究会のメインであるマジックの時間もしっかり確保しています。
ひとりあたり30分から40分くらいの時間をかけて、じっくりと演目を見せ合い、意見を出し合いました。「ここはこうしたほうがいいんじゃないか」「このタイミングでこの動きを入れると効果的では」といった具体的なディスカッションが飛び交います。
プロのマジシャン同士だからこそできる、遠慮のない、でも建設的な意見交換。この時間が、一人ひとりのマジックの質を確実に高めてくれます。


本当に充実した時間でした。
コンプオフィスのマジック研究会は毎月開催しています
コンプオフィスには現在、所属マジシャンたちが在籍しています。
毎月のこのマジック研究会は、技術を磨くだけの場ではありません。仲間の考えを知り、自分の思いを言葉にし、お互いを高め合う。マジシャンとしての「人間力」を育てる場でもあります。
「芸は人なり」という言葉があるように、マジックの質は演じる人間の深みに比例します。だからこそ、技術だけじゃなく、こうした内面を磨く時間も大切にしていきたい。
これからも毎月、マジック研究会は続けていきます。
👉 前回のマジック研究会レポートはこちら
👉 マジシャンの「しゃべり」に関する記事はこちら