「インフルエンサー」とは違う道。オフラインで人に会い続けるマジシャンが、富山で気づいたこと
「インフルエンサー」という言葉を、最近よく耳にしますよね。
SNSのフォロワー数、再生回数、いいねの数――。現代では、オンラインでの影響力が大きな価値として注目されています。
そんな時代に、僕はちょっと違うことを考えてみました。
活動18年目。富山を拠点にマジシャンとして活動してきた中で、「一体、これまで何人の方にお会いしてきたんだろう?」と。
計算してみたら、なかなかすごい数字が出てきまして。今日は、オフラインで人と会い続けることの価値について、少しお話しさせてください。

まず、ざっくり計算してみた
ありがたいことに、近年は年間700件程度のお問い合わせをいただいています。もちろん、すべてに自分で出演できるわけではありませんが、マジックショーの公演、レギュラーで出演している現場、テレビやラジオ出演なども含めると、年間を通じて本当に多くの方々にお会いしています。
1回の出演でお会いする人数は、少ない時で20名ほど、多い時には1,000名規模の劇場ということもあります。平均すると、だいたい40名くらいでしょうか。
仮に年間の出演本数を控えめに見積もって300本としても、40名 × 300本 = 年間約12,000人。
18年間で計算すると…
延べ約216,000人。ざっくり20万人以上の方々に、直接お会いしてきた計算になります。
そしてここからがさらに面白いところ。
これはあくまで「現場で直接お会いした方」の数字です。ここに加えて、レギュラーで出演させていただいているテレビやラジオを通じてのつながりも含めると、実際にコンプレッサーの存在を知ってくださっている方の数は、もっともっと大きなスケールになります。
テレビの視聴者の方々、ラジオのリスナーの方々。画面やスピーカーの向こう側にいる皆さんも含めれば、富山県内でのリーチは桁違いに広がっていきます。
つまり、オンラインのメディア発信に加えて、オフラインで直接20万人以上の方々と対面してきたということ。
富山県の人口が約100万人ですから、延べ人数で考えると、人口の約20%の皆さんに直接マジックをお届けしてきたことになるのではないでしょうか。なかなかの数字だと思いませんか?
SNSやメディアでの発信は「知っていただく」きっかけとして、とても大きな力があります。でも、「実際に目の前で会って、同じ時間を共有した」という体験の厚みは、オフラインでしか生まれません。
この「知っている」と「会ったことがある」の間にある大きな差。これこそが、地元で活動し続けるマジシャンが持つ、独自の価値なのだと感じています。
もちろん「延べ」ですので、同じ方に何度もお会いしているケースもたくさんあります。でも、それはそれで素晴らしいことだと思っていて。「またコンプレッサーに会えた!」と声をかけてくださるリピーターの方々の存在は、何よりの宝物です。
「オフラインで会う」ということの、ちょっとすごい話
SNSでの発信やオンラインでの影響力。これはもちろん、今の時代において非常に大切なことです。否定するつもりは全くありません。
ただ、マジシャンという仕事の面白いところは、「リアルに人と会う」こと自体が仕事の本質だということ。
画面越しではなく、同じ空間で、同じ空気を吸って、目の前で不思議が起きる。その瞬間に生まれる驚きの声、笑い、そして「え、ちょっと待って!」というあのリアクション。
これは、オンラインでは絶対に再現できない体験です。
さらに言えば、マジシャンはただパフォーマンスをするだけではありません。
- 新年会では、その会社の皆さんと乾杯の場を共にする
- 結婚式では、新郎新婦の幸せな瞬間に立ち会う
- 地域のお祭りでは、おじいちゃんおばあちゃんからお子さんまで一緒に笑う
- 学校公演では、子供たちの目がキラキラと輝く瞬間に出会う
ありとあらゆる世代、ありとあらゆる職業、ありとあらゆるシチュエーションの方々と、直接顔を合わせてコミュニケーションを取り続けている。
改めて考えると、これってなかなか他にはない仕事の形だなと感じます。

富山のあちこちに「知り合い」がいるということ
18年間、マジシャンとして活動し続けていると、日常のふとした瞬間にも変化を感じます。
スーパーで買い物をしていると「あ、マジシャンの方ですよね!」と声をかけていただくことがあります。子供たちが「あ、コンプレッサーだ!」と駆け寄ってきてくれることもあります。
先日も出演先で、以前別の現場でお会いした方と偶然の再会がありました。
「あの時のマジック、今でも覚えてますよ!」
この一言を聞けた時の嬉しさは、言葉では表現しきれません。
こうした「顔の見える関係」が、富山という地域の中で少しずつ、少しずつ積み重なっていく。これは、フォロワー数やいいね数では測れない、オフラインならではの豊かさだと思っています。

マジシャンは「人と人をつなぐハブ」になれる
もうひとつ、活動を続けてきて強く感じていることがあります。
マジシャンという存在は、実は「人と人をつなぐハブ(結節点)」としての力を持っているのではないかということです。
例えば、ある企業の新年会に出演します。そこで楽しんでくださった方が、別の会社の方に「うちの新年会に来てたマジシャン、すごく良かったよ」と話してくださる。すると、その方から「じゃあ、うちのイベントにも来てもらおうか」と、次のお声がけにつながる。
実際にこのパターンは本当に多くて、出演先で別の方からオファーをいただくことが日常的にあります。
グランテラス富山での新年会マジックショーの時もまさにそうでした。
つまり、マジシャンが出演先で良いパフォーマンスを届けることは、単なる「余興」ではなく、その場にいる方々の間に新しいコミュニケーションのきっかけを生み出しているとも言えるんです。
宴席やイベントの後に「あのマジック面白かったね!」という共通の話題ができる。これって、とても素敵なことだと思いませんか?
地元メディアの皆さんとの「ご縁」
ありがたいことに、富山では地元のテレビ局やラジオ局の皆さんにもお世話になっています。
番組に出演させていただく中で感じるのは、地元メディアの皆さんもまた、「地域の人々にリアルな体験を届けたい」という同じ想いを持っていらっしゃるということ。
テレビやラジオは、確かに画面やスピーカーを通じた「オンライン」的なメディアです。でも、地元局の番組って、実はすごく「オフライン的」だと思うんです。
視聴者の方々は同じ富山に住んでいて、番組で紹介されたお店に実際に行ける。イベントの告知を聞いて、実際に足を運べる。出演者に街中でばったり会える。
地元メディアとマジシャンは、「オフラインの体験価値を届ける」という意味で、とても相性が良い存在なのではないか。
そんなことを、最近よく考えます。
例えば、テレビの中継先でマジックを披露する企画、ラジオのリスナーさんの元にマジシャンが出張する企画、地域のイベントとメディアとマジシャンがコラボレーションする企画…。
こうした取り組みは、視聴者やリスナーの方々に「画面やラジオの向こう側にある、リアルな体験」を届けることができるのではないでしょうか。
もちろん、これは僕が偉そうに提案するようなことではなく、もし何かご一緒できる機会があればありがたいな、というくらいの気持ちです。日頃からお世話になっている皆様に、少しでも恩返しができたら嬉しいなと思っています。

18年間続けてきて思うこと
活動18年目と書くと、なんだか長いキャリアのように聞こえるかもしれません。
でも正直なところ、まだまだ未熟なことだらけです。毎回のステージで反省点は山ほどありますし、「もっとこうすれば良かった」と思うことばかり。
ただ、ひとつだけ自信を持って言えることがあります。
この18年間、一度も「人に会うことが嫌だ」と思ったことがない。
新年会でも、結婚式でも、お寺の行事でも、児童クラブでも、マジックバーでも。
どんな現場であっても、新しい方々との出会いは毎回わくわくしますし、久しぶりにお会いする方々との再会は本当に嬉しい。
この「人が好き」という気持ちこそが、マジシャンとして活動を続けていく上で、最も大切な原動力なのかもしれません。
「オフラインの価値」を、もっと大切にしたい
SNSの時代だからこそ、あえて「オフライン」の価値に目を向けてみる。
直接会って、目を見て、同じ時間を共有する。
マジシャンとして18年間、数えきれないほどの方々にお会いしてきた経験から、この「リアルな出会い」の価値は、時代がどれだけ変わっても色あせないと確信しています。
そしてこれからも、富山を拠点に、一人でも多くの方に笑顔と驚きをお届けしていきたい。
ステージの上でも、テーブルの横でも、テレビの前でも、ラジオの向こうでも。
どこでお会いしても、皆さんに「会えてよかった!」と思っていただけるマジシャンでありたい。
そんなことを改めて感じた、活動18年目の今日この頃です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

👉 過去の活動レポートはこちら
- グランテラス富山で新年会マジックショー
- マジックショーの驚愕の真実!アミダコーヒーで実感した3つの言葉の力
- 富山市桜木町 マジックバー Hearts with ShowMan
- 学校公演・芸術鑑賞会でマジックショー
