出演カレンダーをWebアプリ化したらメンバー全員がリアルタイムでシフト確認できるようになった。AIエージェントに「作って」って言っただけ

また、やってしまいました。
「出演カレンダー、メンバー全員がスマホで見れるようにしたいんだけど」
AIエージェントにそう伝えただけで、Webアプリが完成してしまったんです。
プログラミングの知識? ゼロです。コードなんて1行も書いてません。
「え、それだけで?」と思いますよね。わたしも最初はそう思いました。でも本当にそれだけだったんです。しかも想像以上に便利なものが出来上がってしまって、もう大興奮!!
きっかけは「繁忙期、これ絶対パンクするな」という危機感
うちの事務所「コンプオフィス」には、わたしを含めて4人のマジシャンが所属しています。
わたし(コンプレッサー)、ともやん、マーサ、よぉすけ。
実は3月、4月、5月はコンプオフィス的には閑散期。でも夏以降になると出演がドーンと増える。
出演が増えてくると何が大変かって、情報が日々変わるんですよ。
仮押さえが入る。確定になる。キャンセルになる。時間が変わる。場所が確定する。出演者が変更になる。
これが4人分、毎日のように動く。
Googleカレンダーで共有はしてたんですよ。でもこれが、ちょっと見づらい。
「今月の出演、全部で何件あるんだっけ?」「よぉすけの来週の予定は?」
こういうのをパッと確認したいとき、Googleカレンダーだとちょっともどかしかったんですよね。
閑散期の今のうちに、繁忙期に耐えられる仕組みを作っておきたい。そう思ったんです。
AIエージェントに聞いてみた
で、AIエージェント(Claude Code)に相談しました。
「メンバー4人がいつでもスマホで出演予定をチェックできるようにしたい。Googleカレンダーと連携して、リアルタイムで反映されるやつ」
伝えたのは、本当にこれだけ。
あとはエージェントが設計して、コードを書いて、デプロイして、Googleカレンダーと接続して……全部やってくれた。
わたしは横で見てただけです(笑)
できあがったのがこれ!!

Webアプリを開くと、月ごとの出演一覧がズラッと並ぶ。
3月だけで47件!! けっこうな数でしょう?
しかもメンバーごとにフィルターできるんです。「コンプだけ」「ともやんだけ」「マーサだけ」「よぉすけだけ」。ワンタップで切り替え。
Googleカレンダーと連携してるから、予定を入れた瞬間にリアルタイムで反映される。毎朝自動でデータを取得して更新もしてくれる。
メンバーはURLを開くだけ。アプリのインストールもログインもいらない。スマホでもPCでもサクッと見れる。
めっちゃ便利!! これぞ業務効率化!!
カレンダーの更新すら、もうAI任せ
このWebアプリ、わたしがやることはGoogleカレンダーに出演予定を入れるだけ。あとは全自動。
……いや、正直に言います。
カレンダーの更新すら、けっこうAIエージェントに任せてます(笑)
出演依頼のメールが来たら、エージェントがメール内容を読み取って、カレンダーに登録して、売上台帳に記録して、返信の下書きまで作ってくれる。
わたしは確認して「OK」を出すだけ。
「社長の仕事って、判断だけでいいんじゃない?」
冗談みたいな話だけど、本気でそうなってきてるんです。
これ、うちだけの話じゃない。シフトの共有は活用方法が無限大!!
今回はマジシャン事務所の出演カレンダーだけど、よく考えたらこれって要するにシフトの共有なんですよね。
飲食店のシフト表。介護施設の勤務表。営業チームの訪問スケジュール。建設現場の工程管理。美容院の予約管理。学習塾の講師スケジュール。
「誰がいつどこにいるか」をチーム全員がリアルタイムで確認できる仕組み。これ、どんな業種でも必要でしょう?
しかもこれ、専用のシフト管理サービスを契約したわけじゃない。月額料金もゼロ。AIエージェントに「作って」と伝えて、Googleカレンダーと繋いだだけ。
「プログラミングができなきゃ無理でしょ?」
いいえ。「こういう仕組みがほしい」を言葉にできれば、AIが形にしてくれる時代なんです。
すごい時代になったもんだ!!
全自動だけど、中身は自分の思いがつまってる
便利な仕組みを作ること自体は、AIがやってくれます。
でも「なぜこの仕組みが必要なのか」は、自分の中にしかない。
メンバーが動きやすい環境を作りたい。現場のマジックに集中できるようにしたい。「次いつ出番だっけ?」って不安にさせたくない。
そういう思いがあるから「こういうの作って」と伝えられる。
AIは思いを形にしてくれるツール。コードを書いてくれるのはAIだけど、「何を作るか」を決めるのは人間。
全自動だけど、中身は自分の思いがつまってる。ここが大事。

【2026年8月 追記】あれから5か月、アプリは別物になりました
この記事を書いたのが3月。いま、8月です。
あの日「作って」と言っただけでできたアプリ、あれから24回もアップデートしてました。
しかも、そのほとんどが「使ってて気づいたこと」をAIエージェントに伝えただけ。相変わらずコードは1行も書いてません(笑)
せっかくなので、5か月でどう育ったのか、正直に追記しておきます。
まず、引っ越しました
最初は「Vercel」というサービスに置いていたんですが、3月18日に「Cloudflare Pages」へ引っ越しました。
「Googleカレンダーを読みに行く部分も、同じ場所に置きたい」と伝えたら、AIが丸ごと引っ越しさせてくれた。わたしがやったのは「OK」と言うことだけ。
引っ越しって、人間がやると一番めんどくさいやつですよね。あれが、ほぼ一瞬でした。
「すべて」タブができて、全員の予定が1本の時系列になった
3月の時点では「コンプだけ」「ともやんだけ」と、メンバーごとに切り替えるだけでした。
でも使っているうちに気づいたんです。「今月、事務所全体としてどう動いてるのか」を見たい日があるって。
そこで7月に「すべて」タブを追加。全員の出演が日付順にズラッと1本のリストで並んで、誰の現場かはバッジで分かる。タブは6つ(すべて/コンプ&ともやん/コンプ/ともやん/マーサ/よぉすけ)で、それぞれ件数も出るようになりました。
ほかにも、使いながら細かく直してもらっています。
- 今日の出演には「今日」の赤いバッジ
- まだ日程調整中の案件は点線枠+「仮」バッジ
- 終わった予定は自動で折りたたむ(「終了した予定を表示(3件)」を押すと出てくる)
- 左右にスワイプすると月が動く/「今月へ戻る」ボタン
- 最後に開いていたタブを覚えている(ともやんが開けば、いつもともやんのタブ)
- 土日は曜日の色が変わる/件数0のタブは薄く表示
- ダークモード対応
- スマホのホーム画面に置けるように(アプリみたいに開ける)
「ここ見にくい」と言うたびに直る。これがほんとに気持ちいい!!
カレンダーのメモを、AIが読みやすく整形してくれるようになった
これが個人的にいちばん感動したところ。
Googleカレンダーの説明欄って、出演依頼のメールをそのまま貼り付けてたりするので、めちゃくちゃ長いんですよ。当日、現場でスマホを開いて、その中から「入り時間どこ?」を探すのがしんどい。
なので6月から、説明欄をAI(Gemini)が自動で整理して表示するようにしました。
会場/出演時間/入り時間/打合せ/内容/規模/段取り/控室/食事/音響/持ち物/服装/連絡先/担当/依頼元/備考。
この決まった項目に並べ替えて、箇条書きで出してくれる。長いメールが、現場で見るための「当日の段取り表」に変わるんです。
そしてここ、絶対に守らせているルールがひとつあります。
金額は一切表示しない。
出演料も、予算も、交通費も。メンバー全員が見るものですからね。AIへの指示で禁止して、さらに出てきた文章から金額っぽい表現を機械的に弾く。二重ロックにしてあります。
「誰の現場か」の振り分けは、何度も直しました
正直に書きます。ここは一発で完璧、とはいきませんでした。
- よぉすけの予定が、ともやんの欄に混ざる
- 打ち合わせや事務作業まで「出演」として並んでしまう
- 進行表に名前が載っていただけのメンバーが、その現場の担当として拾われる
使っていると、こういうのがポロポロ出てくる。
でも、そのたびに「ここ、こうなっちゃってる」と伝えるだけで直る。3月18日、6月7日……と、気づくたびに直してもらいました。
AIが作ったものが最初から完璧、なんてことはありません。でも、直すのが猛烈に速い。ここが、いままでの外注と決定的に違うところだと思います。
そして、いちばん大事だった直し。カギをかけ直しました
これは書くか迷ったんですが、同じことをやってしまう人が出たら困るので書きます。
3月に作ったとき、このアプリにはパスワード画面を付けていました。パスワードを入れないとカレンダーが見えない。安心でしょう?
……安心じゃなかったんです。
パスワード画面は、あくまで玄関のカギ。データを取りに行く「裏口」のほうには、カギがかかっていなかった。つまり、裏口のURLさえ分かれば、パスワードを知らなくても中身が見られる状態だったんです。
5月、AIエージェントに「このアプリ、セキュリティ的に危ないところない?」と総点検させて発覚。すぐに直してもらいました。
- ログインをサーバー側できちんと確認する方式に(署名付きの入館証を7日だけ発行するイメージ)
- パスワードの総当たり対策として、10回間違えたら10分ロック
- Googleカレンダーにつなぐ鍵を「読み取り専用」に作り直し(万一その鍵が漏れても、予定を書き換えたり消したりはできない)
- 検索エンジンに載らないよう設定
AIは「作って」と言えば作ってくれる。でも「安全に作って」は、こちらが言わないといけない。
これ、AIでアプリを作る人みんなに伝えたいです。作ったあとに、同じAIへ「危ないところを探して」と点検させてください。5分で終わりますから。
表示も速くしてもらいました
月ごとの結果をいったん保存しておいて、開いた瞬間に出す。その裏で最新を取り直しておく。「最新に更新」ボタンを押したときだけ、その場で全部作り直す。
現場に着いてスマホを開くのって、たいてい急いでるときですからね。1秒でも速いほうがいい。
5か月使って、わかったこと
「AIに作ってもらった」って、作った瞬間の話じゃないんですね。
3月のあの日は、スタートだった。
使う → 「ここが不便」に気づく → 伝える → 直る。この輪っかを回し続けられることが、いちばんの価値でした。
しかも、直すたびに見積もりを取って発注して……がいらない。「ちょっとここ直して」を気軽に言える。専用のシフト管理サービスを契約していたら、こうはいきません。
自分の会社に、自分の会社専用の道具が育っていく。
これがAIエージェント経営の、いちばんおもしろいところだと思います。
すごい時代になったもんだ!!(2回目)
AIエージェント経営実験、まだまだ続きます
出演カレンダーのWebアプリ化は、わたしが進めている「会社まるごとAI化」の一つにすぎません。
事務所をまるごとIDE×AI×Obsidianで管理してみたら世界が変わったで書いたように、経理・レシート仕訳・名刺管理。
VSCode×Claude Codeでブログ全自動化した話で書いたように、ブログの執筆からWordPress投稿まで。
事務所の業務をひとつずつ、AIエージェントに任せていっています。
マジシャンがAIで事務所経営する。ちょっと変な組み合わせだけど、これがめちゃくちゃ楽しい!!
こんな仕事の仕方、知りたくないですか?
こんなアプリの作り方、知りたくないですか?
……と、3月にこう書いていました。
4月中にAIイベント・AIライブ会を開催予定です!!
正直にご報告します。この4月のAIライブ会、開催できませんでした。楽しみにしてくださっていた方、ごめんなさい。
ただ、まったく違うかたちで実現しました。
2026年6月29日(月)、高岡市倫理法人会が主催するAI活用セミナーに、講師として登壇させていただきました。
テーマは「経営者のための 初歩からのAI活用」。会場は高岡・御旅屋セリオ5階のTASU(タス)で、30名を超える経営者のみなさんに集まっていただきました。
前半は「AIマスターへの16のロードマップ」。AI活用の道のりを16段階の地図にして、いまご自身がどこにいるのかを見てもらいました。
後半は、参加者のみなさんに実際にスマホやパソコンを開いてもらって、AIと一緒に自分の会社のキャッチコピーを作るワーク。聞いて帰るだけじゃなく、その場で手を動かしてもらいました。
最後に、AIが書いた文章をそのまま音声で読み上げるところをお見せしたら、会場から自然に拍手が起きて。あれは嬉しかったなあ!!
当日の様子はこちらに書きました。
「こうしたい」を伝えるだけでAIが形にしてくれる。その体験を、みなさんにも味わってほしい。
この気持ちは、3月のあの日から変わっていません。かたちを変えながら、これからも続けていきます。
AI活用セミナー・AI講演のご依頼も承っています。マジックを組み合わせた、笑いながら学べるスタイルです。
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