学童保育の夏休みイベント|1時間飽きさせない出し物の組み立て
夏休みの学童保育で、小学校低学年の子どもたちと過ごす1時間。最後まで飽きさせずに楽しんでもらうのは、なかなか骨が折れます。
2026年7月30日、富山県高岡市福岡町の児童館で、地元の学童保育が合同で開いた夏休みイベントに、マジシャン・コンプレッサーが出演しました。この日の中身は、約40分のマジックショーと、20分の工作の時間です。
なぜ40分と20分に分けたのか。その理由から書いていきます。

地元・福岡町の学童保育へ、今年で出演18年目
福岡町の学童保育のみなさんには、プロマジシャンになってすぐの頃から声をかけていただいています。数えてみると、今年で18年目になりました。
夏休みの企画として、いくつかの学童保育さんが合同で集まる形です。この日も、児童館のホールに子どもたちがぎっしり座っていました。
これだけ長く声をかけ続けていただけるというのは、本当にありがたいことです。

1時間の枠は「見る時間」と「手を動かす時間」に分ける
演目の数だけでいえば、1時間をマジックだけで通すこともできます。ただ、小学校低学年の子どもたちに、集中を切らさず1時間楽しんでもらおうと思うと、そう簡単ではありません。
ショーのあとに手を動かす時間を置くと、そのぶんマジックの時間が引き立ちます。このメリハリが大事なんですね。
時間の使い方をどう組み立てるかは、演目選びと同じくらい大事な準備だと思っています。
配っている時間をどう埋めるか——紙に迷路を仕込んだ理由
工作の時間に使ったのは、「ニコニコしくしくカード」という手作りのカードです。折り方を変えると、紙に描いた顔が笑ったり泣いたりします。
先日おじゃました高岡市内の学童保育で初めて使ったところ、思いのほか受けました。その改良版を、今回持っていったわけです。
https://comp-office.com/magic-show/takaoka-gakudo-original-card-magic-202607/
改良版で加えたのは、迷路です。描いた顔の頭と体が、そのまま迷路になっています。
迷路を入れたのには、理由があります。何十人もの子どもたちに紙を配ると、それだけで時間がかかります。その間、先にもらった子は手持ち無沙汰になります。せっかく温まった空気が、配っているあいだに冷めてしまうんですね。
ところが、「その紙、頭と体が迷路になってるよ」と伝えておくと、受け取った子から順に迷路を始めます。最後の一人に配り終わるまで、誰も手が空きません。
これは作戦どおりでした。配る時間が、そのまま遊ぶ時間になります。

紙を折る前の7〜8分——表情と声だけで全員が参加する
迷路がひと段落したところで、紙を折る時間に入ります。ここでも、いきなり折り始めたりはしません。
まず「この顔はどんな顔でしょうか」と投げかけると、「真顔」「無表情」と、なかなか的確な言葉が返ってきました。
そこで「じゃあ、みんなで真顔になってみましょう」と言うと、全員がぴたりと真顔になります。これが、かわいらしい。
「ニコニコな顔ってどんな顔?」と聞くと、誰か一人がとびきりの笑顔をつくりました。それを見た全員が大爆笑。「じゃあ、みんなでニコニコ」と言えば、ホール中が笑顔になります。
「しくしくって、どういう意味?」も聞いてみました。分からないという子もいれば、「泣いてる」「悲しくて泣いてる」と答えてくれる子もいます。「じゃあ、みんなで泣いてみましょう」と言うと、今度は子どもたちが「わーん」と泣きまねを始めました。
いろいろな感情を表現してもらう時間は、やってみるとおもしろいものです。場が和みますし、そのまま盛り上がります。
ここまでで、だいたい7〜8分。20分の工作の時間のうち、3分の1以上がすぎたことになります。それでいて、まだ1回も折っていません。折る前のやり取りだけでこれだけ楽しめるのですから、ずいぶんお得な時間の使い方です。

「キモいからいらない」——想定外だったのは最後でした
さて、改良版でもうひとつ変えたのが、顔の絵です。
あえて気持ち悪い顔にしました。「キモっ」と言って盛り上がる姿を想像し、机に向かったわけです。
配った瞬間は、ねらいどおりでした。「キモい」という声があちこちから上がって、大笑い。折っている途中で顔が一つ目になる瞬間があり、そこでもまた大爆笑。
ところが最後。「じゃあ、これはみなさんへのプレゼント」と言ったところ、「キモいからいらない」の大合唱でした。
これは想定外です。持ち帰ってもらうところまで含めて考えていたのに、そこだけ読みが外れました。子どもの反応は率直で、ごまかしがききません。
次はもっとかわいい顔、絶妙な表情のバージョンを作ろうと思います。紙1枚でこれだけ遊べるのなら、印刷して大量に持っておいて損はない道具になりそうです。
今回の工作の時間は20分でしたが、アイデアを足していけば、この紙1枚で30分でも40分でも持たせられそうです。以前の学童保育では、折ったあとに塗り絵まで始まりました。そこまで組み込めば、45分ぶんの時間になりそうです。
アイデアひとつで、楽しい時間はいくらでも作り出せる。改めてそう感じた1日でした。
学童保育の夏休みイベントを考えている方へ
夏休みは暑さもあって外に出づらく、学童保育や児童館の子どもたちは、屋内で長い時間を過ごすことになります。だからこそ、見る時間と手を動かす時間を組み合わせた出し物が向いています。
合同開催には、人数が集まるからこそのよさもあります。一人が笑い出すと、それが会場全体に広がっていくんですね。
過去には滑川市でも、学童保育の合同マジックショーにおじゃましています。
https://comp-office.com/magic-show/namerikawa-summer-magic/
よくある質問
学童保育の夏休みイベント、マジックショーはどれくらいの時間ですか?
この日は、約40分のマジックショーと20分の工作の時間で、合わせて約1時間でした。30分だけのショーにすることも、工作を長めに取ることもできますので、行事の持ち時間に合わせて組み立てます。
小学校低学年の子どもでも、最後まで集中できますか?
見るだけの時間を続けないことで、対応しています。低学年が多い会場では、全員が声を出したり手を動かしたりする時間を途中に入れます。この日は、配りながら遊べる仕掛けを紙に仕込みました。
何人くらいまで対応できますか?
この日は、児童館のホールがいっぱいになる人数でした。後ろの子まで見える大きさの演目に組み替えますので、人数の目安をお伝えいただければ、それに合わせて構成します。
複数の学童保育が合同で開催しても大丈夫ですか?
問題ありません。福岡町のこの会も、いくつかの学童保育さんが合同で集まる夏休み企画です。会場の広さと人数が分かれば、そこに合わせて内容を決めます。
音響や機材の準備は必要ですか?
基本的にはすべて持ち込みます。準備や進行もお任せいただけますので、指導員の先生方は当日の子どもたちの様子を見ていてください。依頼の流れは、指導員の先生向けにこちらでまとめています。
https://comp-office.com/magic-show/gakudo-magic-2/
費用はどれくらいかかりますか?
内容と時間によって変わりますので、お問い合わせいただければご案内します。学童保育向けの料金の考え方は、こちらの記事に書いています。
https://comp-office.com/magic-show/gakudo-hoiku-magic-show-guide-2026/
おわりに
出演18年目となる福岡町の学童保育でも、毎年その年なりの発見があります。今年の収穫は、「紙を配る時間の生かし方」と「今回の顔はプレゼントとしては喜ばれないということ」の2つでした。
来年に向けて、また新しいものを作らなければなりません。今年もお世話になったみなさまに、心から感謝申し上げます。
学童保育・児童クラブ・保育園・幼稚園・小学校でのマジックショーは、富山県内はもちろん、石川県・福井県まで出張しています。夏休みや冬休みの行事、周年イベントなどをお考えでしたら、お気軽にご相談ください。
https://comp-office.com/info/after-school-magic-show/

