お札のマジックは1万円→千円が盛り上がる|ベトナム紙幣のお題

皆さんこんにちは、マジシャンのコンプレッサーです!

FMとやま「コンプレッサーのしゃべっちゃお」、今週もよろしくお付き合いください。

今週は、企業さんの屋外イベントを翌日に控えて、「ベトナムにちなんだマジックを」というお題に頭を悩ませていた話です。思い出したのは、家に残っていたベトナムの紙幣。そこから、お札のマジックは1万円を千円に変えるほうが盛り上がる理由、1万円を誰からお借りするかで変わる空気、ともやんから届いたアイデアまで。後半は、10月6日に開く「初心者のためのAIエージェント講座」のお知らせです。

富山県内の企業の秋祭りの夜、屋外テントのステージ前でマジックを見せるマジシャン・コンプレッサーと、長いテーブルで食事をしながら見る皆さん

昨年に続いて、企業さんの屋外イベントへ

この回を収録したのは、そのマジックショーの本番前日でした。

今日もね、このスタジオに来る途中、運転しながら「どうしようかな、明日」なんて思いながら来たわけです。

なぜ明日について考えなきゃいけないかというと、マジックショーがあるんですけど、ひとつお題をいただきまして。

とある企業さんの、納涼イベントです。

この納涼イベント、9月・10月に開催するところも結構ありましてね。昔は、納涼イベントっていうと7月・8月がもう当たり前だったんですけど、どんどん秋、下手したら冬あたりになって納涼イベント、みたいなところもあったりするぐらいですからね。なんだか季節感がどんどんずれていくなあ、という感じはいたします。

その話は置いておきまして(笑)

その企業さんが、屋外で大きなイベントをされるんです。昨年も出させていただいて、盛り上がったので今年もお願いします、というオファーをいただいていました。それはそれでありがたく準備をしていたわけですけども、先日、お題をいただきました。

「ベトナムにちなんだマジックを」と言われたら、どうする?

どんなお題かというと、働いている方にベトナムの方が結構いらっしゃるので、ベトナムにちなんだマジックをやってください、と。

「わー、そうですね、わかりました」なんて言ったはいいけど、前日になって「どうしよう」と。ちょっと頭を悩ませているところでございましてね。

どうしようかなと考えながら、ひとつ思いついたのが、そういえば家にベトナムの紙幣があったな、ということです。

昔、ベトナムに行かせていただいたことがあるんですよ。懐かしいですね。もう10年以上前になるでしょうか。立川志の輔師匠の落語会に連れて行っていただいて、それがベトナムとシンガポールだったわけです。そのときに換金した紙幣が、家に何枚か残っていたのを思い出しまして。

あー、これでいいな、と。

お札を使ったマジックって、いろいろありますからね。白い紙がそのままお札に変わってしまったり、千円札が1万円札に変わったり。

お札のマジックは、以前の放送で「20周年に向けた新作」のお話をしたときにも出てきました。

https://comp-office.com/radio/ginza-six-magic-new-tricks-20th-anniversary/

お札のマジック、わたしはなぜ1万円を千円に変えるの?

千円札が1万円札に変わる、その反対。1万円を千円に変えるほうが盛り上がるんです。

マジシャン的には、千円を1万円に変える人のほうが多いんですけど、わたしはその逆でやるのが好きでね。お客さんから1万円をお借りして、なんやかんや手順があって、最終的に千円になる。そっちのほうが、皆さん盛り上がるんですよね。

マジックって、皆さんに夢をお見せするものだという観点でいくと、少ない紙幣が高額紙幣に変わるほうが、夢は感じるんでしょうけど。でもね、1万円が千円になったときの皆さんの落胆の顔のほうが面白くて!

お客さんに「どなたでもいいですから、1万円貸してください」とお願いしても、大抵すぐには手は上がりませんわね。

だけど、「いや、そうはおっしゃらずに、どなたでもいいですから1万円貸してくださいよ。お金を使うマジックって人気があるんですよ、ほら、増えるやつ」って言うと、何人か手がパッと上がる。

そのお札をお借りしてきて、ステージの前に改めて立ちましてね。こうやって両手でしっかりと、皆さんに見えるように1万円札を掲げて、「皆さんご覧ください。今、1万円寄付していただきました」と言うと、もうそれでドカーンと盛り上がったりします。

逆の立場になるとすごくわかるんですけども、1万円を貸した方にしてみると、もうそわそわですよね。なんとなくノリで渡したはいいけど、この1万円、本当に返ってくるんだろうか、という。なんとも言えないスリルが、そこには出てくるんでしょうね。

お金を貸したご本人はそわそわ。周りの皆さんは、自分のお金じゃないぶん、安心して見ていられる。この空気感の中で、マジックが進んでいきます。

もちろん「増やしますよ」と言いながら、折り曲げたりして、ゆっくりゆっくり見せていく。

「今、増えたのわかりますか?」なんて言うと、子どもたちが「わかった!」と叫び始めてね。大人たちが「え、どこ変わったの?」と見てみたところで、わたしは「いや、まだ全然変わってません」と。こういうやりとりがあるわけですよ(笑)

で、最終的に、増えると見せかけて千円に変わって、一旦終わる。そういうマジックなんです。

「元に戻します」と宣言してからが、いちばん集中が高まる

千円に変わったときも、ドヒャーっと、皆さんひっくり返るような状況になります。本当にわたし、それで一旦終わろうとするんです。

そうなると、1万円をお貸しした方にしてみれば「いやいや、ちょっと待て、ちょっと待て」と。動揺される方もいらっしゃれば、「いいよ、持ってって。チップにするわ」ぐらいの空気の方もいらっしゃったりね。

そう言われて、そのまま「じゃあチップとしていただきます」っていうのは、マジシャンというか詐欺師、手品師じゃなく詐欺師っぽくなりますから(笑)。「いやいや、そんなわけにはいきません。ちゃんと元に戻しますよ」ということで、元に戻します。

実はね、このシーンがお客さんにとって、一番集中力が高まるところなんですよね。

なにげなく見ていて、お金が増えるんだろうなと思っていたら、お金が減る。で、今度は「元に戻します」と宣言してからやる。これ、実はかなりハードルが高いんです。

だって宣言したということは、お客さんにしてみれば「いつ変わるんだ、いつすり替えるんだ」という目で見るわけですからね。

その中で、しっかりと目の前で、堂々と千円札が1万円札に変わる。この瞬間をお見せする。そうなったときも、皆さん拍手喝采で。

で、皆さんが「わーっ、1万円に戻った」と思ったところで、ポケットに入れて「今日はこれで帰ります」なんて言うんです。そこでまた、ドキャーっと受けたりするわけですけどね(笑)

流れをおさらいすると、こんな感じです。

場面客席の空気
「1万円貸してください」とお願いする大抵すぐには手が上がらない
「ほら、増えるやつ」ともうひと押し何人か、手がパッと上がる
ステージの前で1万円札を掲げる「寄付していただきました」の一言で盛り上がる
「増やしますよ」とゆっくり見せる子どもたちが「わかった!」、大人は「どこ変わったの?」
増えると見せかけて千円に皆さんひっくり返り、貸した方はそわそわ
「元に戻します」と宣言して戻す集中がいちばん高まり、戻った瞬間に拍手
ポケットに入れて「今日はこれで帰ります」もう一度、笑いが起きる

そう思うと、マジックってストーリーですよね。

千円札が1万円に変わる、または1万円が千円に変わる。どっちでもいいんですけど、お札を1枚変えるだけでも、本当に持っていき方、見せ方、言葉の使い方。それから、その場の空気のつかみ方。それ次第で、盛り上がるかどうかは本当に変わってくるなと思います。

1万円を誰から借りるかで、空気はどう変わる?

これもね、たとえば地域のイベントなんかだと、お偉い方からお金を借りるのが面白いのか、それとも若い人から借りるのが面白いのか。

若いご夫婦から借りると、面白いですよね。横に子どもたちがいて、「うちのお金が消えてしまう、なくなってしまう、千円になった」みたいに、子どもたちがものすごい悲しい顔をしたりしてね。そこを拾ってあげると、ご近所の皆さんが大爆笑、みたいなところになったりします。

企業さんのパーティーだったら、お偉い方の1万円札を借りて、それでもってやっていくと、またそれはそれで空気が変わったりね。

お札のマジックひとつとっても、本当に面白い。いろんな展開があるわけです。

日本円を、ベトナムの紙幣に変えてしまおう

それでいくと、ベトナムの紙幣は家にありましたから、日本円をお借りしてベトナムの紙幣に変えてしまうっていうのは、これ面白いんじゃないかなと思って。

今日は運転しながら「これ、ひとつ採用」なんて思っていたところに、ともやんからメッセージが来ましてね。

アシスタントのともやんです。「ベトナムのアイデア考えておいて」と送っておいたんですけど、ともやんから来たアイデアは、ギロチンマジックで使うキュウリを「ベトナム製のキュウリです」と言って使おう、という。

もう、苦笑いしかなかったんですけど(笑)

まあでも、案外ね、そういう小ボケを続けていくって大事でね。本当にそうなんですよ。マジックショーって、手続きが長くて、最後のオチが一発、みたいなものがいっぱいあるから。ポイントポイントで小ボケ、小ボケと、小さいボケをたくさん入れてつないでいかないと、飽きられる部分もありましてね。

なので、ともやんの「ベトナムさんのキュウリ」も採用にしようかな、というふうに思っています。

ちなみにベトナム紙幣に替えるときは、1万円札をお借りして、10万ドンに替えようと思ってるんです。10万ドンに変わったら、数字的には上がってますけど、「日本円に換算するとだいたい600円くらい」とセリフを入れれば、きっとここでドカーンとウケると思うんですよね(笑)

なんかそう思うと、やっぱりお題をいただくのって面白いですね。いろいろ考えながらやることになるわけで。

企業さんのパーティーや地域のイベントでマジックショーを考えている方へ。どんな会場で、どれぐらいの時間で、費用はどれぐらいかかるのか。目安はこちらにまとめています。

https://comp-office.com/magic-show/magician-hire-cost-guide/

10月6日、初心者のためのAIエージェント講座を開きます

そうやって、締め切りがあるというか、お題があるというか。何かひとつ決めることで、動いていくってことがあるわけですけども。

それでいきますとね、ようやくわたしのほうも自主イベントを開催することにいたしました。こちらはAIのほうです。

10月6日の火曜日、午後7時から9時まで。射水市の救急薬品市民交流プラザで、初心者のためのAIエージェント講座を開催します。

これもね、この間、夜ひとりでお酒を飲んでいて。ずっといろんな人から「やってほしい」と言われながら、わたし自身も「なんかやりたいな」と思いながら、全然やれていなかったことを、ちょっと反省しましてね。

有言実行なんだから、やらなきゃ、ということで。お酒に酔った勢いでAIエージェントとやり取りをして、会場を押さえ、LPっていう、ホームページの一部みたいな宣伝ページを作って、いろいろ手続きを踏んで、開催することに決めました。

先着20名で、おかげさまで、あと数名というところまで来ています。

このラジオでも、わたし、AIのお話をいっぱいしていますので。「AIのこと、コンプレッサーさんの講座で聞いてみたいな」なんて気になる方がいらっしゃいましたら、「マジシャン コンプレッサー AI」とか、そんな検索ワードで、なんとなくわたしのAIサイトが引っかかりますので。

そうなんですよ。実はAI専用のホームページもありましてね。そちらからお申し込みいただけることになっています。

https://comp-ai.cc/seminar/

項目内容
講座名初心者のためのAIエージェント活用講座
日時2026年10月6日(火)19:00〜21:00
会場救急薬品市民交流プラザ(富山県射水市)
定員先着20名(放送時点で、あと数名)
参加費5,000円(税込)
申し込みAI専用サイト「comp-ai.cc」の講座ページから

講座の内容は、こちらのブログにも書いています。

https://comp-office.com/lecture/ai-agent-seminar-imizu-20261006/

楽しい楽しいAIエージェントの世界。なんか難しいんじゃないかなと思っている方、結構いらっしゃるみたいなんですけど、入り口がちょっと難しい感じがするだけで。使えば使うほど本当に簡単になってきますし、自分の一部としてどんどん育っていく感じがあって、めっちゃおもろいですから!

マジックもAIも、夢中で楽しんでいたら仕事になった。そんなエッセイも書いています。

https://comp-office.com/essay/doing-what-you-love/

イベントの段取りも、AIエージェントで仕組みにできる?

エンディングでは、この講座の裏側の話をしました。

こうやって「AIエージェント講座やりますよ」と決めて、申し込みフォームなんかを作って。いや本当、どうせやるんだったら、こういったイベントの取り組み一式を、すべてAIエージェントでできるシステムを作ってしまおうと思って。それも今、実は裏側で作っています。

実際に参加された方とのやり取りであったり、それからお支払いのシステムであったり。いろんなことが結構あるわけでね。そのあたりも全部、仕組み化できればこれはいいぞと。

なぜなら、わたしはマジシャンなので。今後も、いろんなイベントの開催があります。来年か、もしかしたら再来年になるかもしれませんけど、10周年……じゃねえや、20周年(笑)。芸歴20周年のイベントのときも、チケットの販売であったり、告知であったり、いろいろこのノウハウが役立つんじゃないかな、と。そういう意味での、実験を兼ねた部分もあったりしてね。

そういうのも、もっと効率的にできないかなと思っていたんですけども。

できるんですよ。

で、できることに気づけるのも、お酒の勢いで「イベントやるぞ」と決めたからで。

やっぱり、決めるって大事ですね

ずっと思っていても、何も前に進まないですけど、一回決めてしまうと、その日までに形にしなきゃいけない、というのが出てきますからね。

やるぞと決める。まず、この「決める」が大事で。締め切りを決めて、そこまでになんとか形を整える。

締め切りなんてなくても、自分の意思だけでしっかりできればいいんですけど、なかなかわたしも弱い人間なもんですから。ついついね、楽しいところ、楽しいところに逃げてしまいますんで(笑)

このひとつ決めたイベントをしっかりやって、そして20周年のライブにもつなげていきたいな、なんて思っているわけでございます。

収録の翌日の本番は、どうなった?

収録は本番の前日、放送は本番から9日たった9月27日でした。なので、答え合わせをここに書いておきますね。

本番では、お借りした1万円札が、ベトナムの10万ドン紙幣に変わりました。「10万」という大きな数字に客席が反応したところで、「日本円にすると、だいたい600円です」(2026年9月の目安)と続けたら、ドカーンと大爆笑! もちろん最後は、元の1万円札に戻してお返ししています。

当日の会場の様子や、ほかの演目のことは、出演レポートに書いています。

https://comp-office.com/magic-show/resonac-toyama-vietnam-dong-magic-show/

この放送についてよくある質問

この放送はどこで聴けますか?

2026年9月27日(日)朝9時30分から、FMとやま82.7で放送した回です。約12分15秒のトークを、radikoのポッドキャストで聴けます。

https://radiko.jp/podcast/episodes/9f055234-4ae6-409a-91ba-188eba1315e3

2026年9月27日に放送された「ベトナムの紙幣を使ったマジック」の回を表示するradikoポッドキャストの再生画面

お札のマジックで借りた1万円は、ちゃんと返ってきますか?

はい、返ってきます。いつもの演目では千円に、今回の本番ではベトナムの10万ドン紙幣に変えましたが、どちらも「元に戻します」と宣言してから、目の前で1万円札に戻してお返ししています。ポケットに入れて「今日はこれで帰ります」と言うのは、お約束の冗談です(笑)

会社のテーマやお題に合わせたマジックも頼めますか?

はい、ご相談ください。今回は「ベトナムにちなんだマジックを」というお題をいただき、家に残っていたベトナムの紙幣を使う形にしました。

初心者のためのAIエージェント講座は、いつどこで開かれますか?

2026年10月6日(火)19時から21時まで、富山県射水市の救急薬品市民交流プラザで開きます。先着20名で、申し込みはAI専用サイト「comp-ai.cc」の講座ページからです。空き状況は講座ページでご確認ください。

富山でマジシャンを呼ぶ費用はいくらですか?

内容・出演人数・時間・会場によって変わります。ご予算や会場に合わせたご相談は、こちらからどうぞ。

https://comp-office.com/contact/magic-show-pricing/

お札1枚から、話があちこち広がりました。浅いようで、ちょっとだけ深い回でしたね(笑)

ということで、今週はこの辺で。

お相手はマジシャンのコンプレッサーでした。また来週!

FMとやま「コンプレッサーのしゃべっちゃお」とは?

タイトル:マジシャン コンプレッサーのしゃべっちゃお

番組ディレクター:虎平太

15分一本勝負のフリートーク番組「コンプレッサーのしゃべっちゃお」!

わたしの勝手気ままなトークで、日常・仕事・家族のエピソードをお届けしています!

放送時間:FMとやま 82.7 毎週日曜日 朝9時30分~

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https://radiko.jp/podcast/channels/686a6fce-7ea5-484a-aa05-69af19b96ba6

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