イベントの司会もマジシャンに|暮匠11周年感謝祭【富山県砺波市】

周年イベントの司会には、マジシャンに任せるという選択肢があります。2026年7月26日、富山県砺波市の株式会社暮匠(くらしょう)様の11周年感謝祭で、司会進行とテーブルマジックを担当してきました。社長が「お客様とゆっくり話す時間」を取り戻すための人選だったと後から聞いて、これは書き残しておきたくなったのです。

2年続けてのご依頼と「安心感が違う」という言葉

暮匠様は、砺波市・南砺市を中心に自然素材の家づくりをされている工務店です。感謝祭に呼んでいただくのは、昨年の10周年に続いて2年目になります。

https://k-kurasyou.jp/

社長と奥様はどちらも地元のご出身で、社長は高校の先輩でもあります。そんなご縁が重なって、昨年の10周年で声をかけていただきました。

昨年のレポートはこちらです。

https://comp-office.com/magic-show/kurasyo-event-report/

今年も外部に頼むかどうかは、迷っておられたそうです。それでも「やっぱりプロにお願いする安心感が違う」と、ありがたい言葉とともに今年もお話をいただきました。

2年続けて呼んでいただける。これは本当にうれしいことです。

なぜ社長はイベントの司会を任せたのか?

理由は「お客様とゆっくり話す時間をつくるため」でした。

暮匠様の感謝祭は、日頃の感謝をお客様にお伝えする場として毎年開かれています。お客様とコミュニケーションを取って、思いきり楽しんでいただきたい。それが社長の一番の願いです。

ところが10周年より前は、社長が中心になって、スタッフの皆さんと運営から進行まで担っておられたそうです。当日はどうしてもバタバタしてしまい、肝心のお客様とゆっくり話す時間が取れなかったといいます。

一番やりたかったことが、一番できていなかった。社長ご自身がそう振り返っておられました。

それが10周年で司会を外に任せたことで解決したんです、とおっしゃっていただきました。こんなにうれしい言葉はありません。

株式会社暮匠の社長がお客様に呼びかける様子と、司会台本を手に進行するマジシャン・コンプレッサー

周年イベントの準備では「司会をどうするか」が、つい後回しになりがちです。でもここを決めると、当日に主催者側が来場者と過ごせる時間が変わってきます。

以前、氷見市の企業様の周年記念懇親会でも、打ち合わせの中で「働く皆さんのコミュニケーションを深める場にしたい」というご要望をうかがって、マジックではなく司会でお手伝いすることになりました。

https://comp-office.com/magic-show/blog-3731/

耳に届けて、心に届けて、行動につなげていただく

司会の役割は、進行だけではありません。開演を告げる、場をつなぐ、次の企画へ渡す、その場の温度を上げ下げする。やることは場面ごとにいろいろあります。

ただ、どの場面でも根っこにあるのは同じだと思っています。お客様の耳に届けて、心に届けて、そのうえで行動につなげていただくこと。

そしてこれを、言葉だけでやらなければいけません。マジックのように驚きの現象があるわけでも、音楽や映像が助けてくれるわけでもない。ここが司会という仕事の、いちばん難しいところです。

この日も、全員で記念写真を撮る場面がありました。ばらばらに過ごしている皆さんに集まっていただいて、立ち位置を整えて、カメラのほうを向いていただく。文字にすると簡単ですが、ただ「集まってくださーい」と言うだけでは、まず動きません。

株式会社暮匠11周年感謝祭で、お客様ご家族の記念撮影を進行するマジシャン・コンプレッサー

ただ、言葉だけといっても、うまい言い回しを用意すれば届くというものでもないんですね。同じ一言でも、声のテンション、間の取り方、立ち振る舞い、その日の会場の空気の読み方で、届き方はまるで変わります。そこに積み重ねてきた経験が乗って、ようやく伝わるようになる。

たとえば大事にしているのが、2歩ずつご案内することです。いきなり「前に出てきてください」と言われても、人は動けません。まず何のために集まるのかをお伝えして、次に立つ場所をお伝えする。ゴールまで一気に連れて行かず、小さく区切って渡していくと、無理なく集まっていただけます。マジックで舞台に上がっていただくときと、まったく同じ考え方です。

それと、お客様が声を出しやすい空気をつくること。返事や笑いが返ってくる会場は、そのあとの進行が驚くほど楽になります。これ自体がひとつの技術だと考えています。

こうした伝え方や空気のつくり方は、実はマジシャンになる前から鍛えられていました。プロ転向前の17年間、百貨店の宣伝企画部で広告とイベントの企画を担当していたのです。司会も、イベントの組み立ても、あの頃に教わったことが今の土台になっています。

マジックも司会も、結局は言葉の力に行き着きます。ここでいう言葉の力とは、語彙の多さのことではありません。誰に、どんな温度で、どの順番で届けるか。立ち方や間の取り方まで含めた力のことです。

いかにその力をつけていくか。日々、意識して磨いているところです。

聞く力について書いたエッセイもあります。しゃべる仕事ほど、聞くことが効いてきます。

https://comp-office.com/essay/power-of-listening/

社長はアルコールブースへ。お客様と向き合うための仕掛け

会場の仕切りを任せて、社長ご自身が何をしていたか。これが面白い工夫でした。

社長の持ち場は、アルコールをお渡しするコーナー。つまり、お酒を飲みたい人は全員、社長に会いに行くことになります。

しかも立ったまま渡すのではなく、机と椅子が用意されていました。座っていただいて、社長とゲームをする。隣に来た方がいれば、その方同士でもゲームをする。そして勝つと、このあとの抽選会の番号がもらえるという仕掛け付きです。

遠目に見ていると、社長はずっとお客様と盛り上がっておられました。この配置、よく考えられているなぁと感心しましたね。

お客様同士も仲が良くて、はじめましての方が隣に座っても、すぐ会話が始まる。この空気は、11年積み重ねてこられたからこそのものでしょう。

流しそうめん、シャボン玉、チケット制のゲーム。待ち時間そのものが楽しみになっていた

当日の会場には、合間の時間を楽しみに変える仕掛けが、いくつも用意されていました。

子ども向けにはチケット制のコーナーがあって、チケットを持っていろんなゲームや遊びを回れるようになっています。ゲームに挑戦して、プレゼントをもらえるコーナーも。だから会場のあちこちで、子どもたちがチケットを握りしめて走り回っています。

株式会社暮匠11周年感謝祭で、竹の樋を使った流しそうめんに並ぶ子どもたち

いいタイミングで流しそうめんが始まったり、子どもたちがなんとなく手持ちぶさたになりそうなところでシャボン玉タイムが入ったり。会場全体の空気が落ちる前に、次の楽しみが差し込まれていくんですね。

株式会社暮匠11周年感謝祭のシャボン玉タイムで、キッチンカーの前に集まる家族連れ

当日の流れを整理すると、こんな役割分担になっていました。

場面仕掛けねらい
待ち時間・合間テーブルマジック席にいるまま楽しめる時間をつくる
子どもが飽きそうなときシャボン玉タイム体を動かして気分を切り替える
子どもの自由時間チケット制のゲームコーナー好きな遊びを選んで回れる。プレゼントも
食事の時間流しそうめん並んでいる間に自然と会話が生まれる
おなかがすいたらスタッフさん手づくりの飲食ブース焼きたてでおもてなし
会場を回るとき司会からの呼びかけ全員で同じ方向を向いていただく
ドリンクを取りに行くときアルコールブース(社長担当)社長がお客様と一対一で話す

こういう合間の過ごし方が心地よいかどうかは、その日の満足度をけっこう左右します。以前、となみ衛星通信テレビ様のチャリティーゴルフコンペで表彰式の司会を担当したときも、同じことを感じました。

https://comp-office.com/magic-show/tst-charity-golf-20th-mc-report/

ピザも焼きそばもスタッフさんの手づくり。この一体感がすごい

飲食ブースを回しているのは、暮匠のスタッフの皆さんです。

ピザに焼きそば、ほかにもいろんなメニューが次々に出てきます。この暑さの中、汗をかきながら焼いて、盛って、お渡しして。

それぞれが自分の持ち場をわかっていて、手が足りないところには自然と誰かが入っていく。その動きが、見ていて気持ちよかったです。

この一体感が、本当に素晴らしいんですよ。

社長がアルコールブースに専念できるのも、スタッフの皆さんが会場をしっかり回してくださっているからでしょう。会社まるごとでお客様をもてなしている、という感じがしました。

ライブイベントに、人はまだ集まる

汗をかきながら、みんなで食べて、飲んで、しゃべる。

ネットで世界中の人と瞬時につながれる時代になっても、この交流はなくなりませんでした。むしろ、人として求めている部分なんじゃないかと思うのです。

株式会社暮匠11周年感謝祭で、赤ちゃんを抱いたお客様ご家族と記念撮影をする場面

そこにしっかり応えられるのが、マジシャンという仕事だと思っています。不思議で驚いていただくのも、笑っていただくのも、進行で場をまとめるのも、全部その場にいる人にしか届かないものです。

11回目の感謝祭に立たせていただいて、自分の価値をもっと高めていかないといけないなぁと、あらためて感じました。

来年もまたお声をかけていただけそうな予感が、わらわらと湧いています。

よくある質問

イベントの司会をマジシャンに頼めますか?

はい、司会だけのご依頼も、司会とマジックをセットにしたご依頼も承っております。

司会とマジックを1人にまとめると、何がいいですか?

進行の合間に、そのままマジックへ入れることです。司会者とマジシャンを別々に手配すると、出番の受け渡しで間ができがちです。1人にまとめると切り替えがスムーズになり、当日の連絡や段取りもぐっと軽くなります。

屋外の駐車場でもマジックはできますか?

できます。暮匠様の感謝祭も、本社前のスペースにテントを張った屋外開催でした。会場に合わせて、ステージショーではなくテーブルマジックを中心に組み立てるなど、内容を調整いたします。

周年イベントの出演料はいくらですか?

内容・時間・会場・人数によって変わります。司会のみ、マジックのみ、両方など組み合わせも自由ですので、ご予算をお聞かせいただければ最適なかたちをご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

https://comp-office.com/contact/

富山県外でも出演できますか?

北陸を中心に、全国対応しております。会場までの距離によっては交通費をご相談させていただく場合がありますので、あわせてお問い合わせください。

まとめ

11回目の感謝祭で一番心に残ったのは、社長がアルコールブースでお客様と笑っている姿でした。その後ろで、スタッフの皆さんが汗をかきながらピザと焼きそばを焼いている。

司会を任せていただいたおかげで、社長が本来やりたかったことに集中できる。イベントに外部の人間を入れる意味は、たぶんそこにあります。

耳に届けて、心に届けて、行動につなげていただく。それを言葉だけでやる難しさは、何年やっても変わりません。まだまだ磨いていかなければ。

暮匠様、スタッフの皆様、そしてご来場の皆様、暑い中ありがとうございました。

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