人間味を磨くとは根っこを太くすること|富山市中央倫理法人会 幹事長講話 2026/4/17
2026年4月17日(金)、富山市中央倫理法人会のモーニングセミナーで、富山県倫理法人会の幹事長として「人間味を磨く」というテーマでお話しさせていただきました!マジシャン・コンプレッサーがプロとして18年目。倫理法人会の学びがどんなふうに「人間味」を育ててくれたのか。今回はその講話の内容を、現場の空気そのままにお届けしていきますね。

明るさに度肝を抜かれた富山市中央倫理法人会
富山市中央倫理法人会、会場に一歩入った瞬間、明るさに度肝を抜かれました!!声が飛び交って、皆さんの表情がほころんで、まだ始まる前から「これは間違いなく発展する会だな」って直感でわかる空気に満ちていたんです。
ずっと同じ場にいると、変化ってなかなか気づけないもんですよね。一歩離れたタイミングで戻るからこそ見えてくるものがあって。今回はそれを肌で受け止めた朝でした!
先日の特別モーニングセミナーでは、倫理研究所の丸山理事長と朝食会でご一緒する機会をいただきました。40分の講話をたっぷり聞いた後なのに、不思議と心に残ったのは朝食会でのお言葉だったんです。面白いもんですよね。
「結局は心が明朗であればそれでいいんですよ」
倫理法人会の学びの最終地点を、ぐさっとひと言で射抜いてくださった理事長。心が明朗であれば仲間とは仲良くなれるし、仕事は喜びに包まれるし、会社は自然と発展していく。ということで、この言葉がすべてだと思いますので、これで講話を終わります(笑)
いやいや、まだ続きますよ!

「芸は人なり」からたどり着いたマジシャンの公式
プロマジシャンになって5年目の頃(現在は18年目)。土日も平日も予定が埋まり、表向きは順調そのもの。それなのに、ある日ふと「あれ、ここから上に伸びていないぞ」と立ち止まる瞬間がやってきました。仕事の量は増えているのに、お声がかかる現場の規模は同じ層をぐるぐる回っている感覚。「人生はらせん階段じゃないんだな」と気づいた時期でした。
そんなタイミングで思い出したのが、立川志の輔師匠とお食事をご一緒した時に、ぼそりと言われたひと言です。
「コンプレッサー君、芸は人なんだよな」
その場では「どういう意味ですか?」と聞ける立場でもなく、家に帰ってから調べてみました。そこで出会ったのが「芸は人なり。生まれてから今日までの人生のすべてが芸に出る」という教え。芸の出来不出来は技術ではなく、その人間の格に依存するという哲学です。このひと言を胸に、ずっと大切にしてきました。となみ野倫理法人会で講話させていただいた回でも、同じ「ことばの力」というテーマでこの感覚をお話ししています。
そして考え抜いて導き出したのが、「魅力的なマジックの公式」でした。
魅力的なマジック = 不思議 × 笑い × 人間味
マジックの不思議は4000年の歴史があり、体系的にいくらでも学べる要素。笑いも経験を重ねれば磨いていけます・・・センスは必要ですけどね。だけど「人間味」だけは、どんな技術書をめくっても答えが書いていません。「これ、どうやって深めたらいいんだろう?」と探していたタイミングで、倫理法人会との出会いが訪れました!

水曜モーニング後の実践が生んだ倫理の出来事
倫理法人会では「実践」が何より大事と学びます。モーニングセミナーに行って「いいお話だったね〜」で終わっては意味がない。入会して最初に取り組んだ実践が「両親に会いに行く」というシンプルなもの。毎週水曜のモーニングセミナー(高岡市倫理法人会は水曜日開催)帰りに、実家へ立ち寄るだけ。最初は両親もびっくりしていましたが、続けるうちに大好物のお菓子や季節のフルーツが食卓に並ぶようになりました(笑)
1時間ほどお茶をして、雑談するだけのひととき。それなのに、命のルーツが少しずつ見えてくる不思議な感覚がありました。子どもの頃には分からなかった両親の人間性が、いろんな経営者と出会ったあとだからこそ立体的に見えてくる。「あ、両親ってこういう人だったんだ」と気づいた瞬間、前に進む力がわいてきました。両親への感謝を行動で確かめた日々のことは、過去のブログにも綴っています。
そんな実践を重ねていたある日、県外での大きな仕事が決まりました。「これ失敗したらやばいな」と重圧を感じる現場。友人たちは「がんばれ!」「全国デビューだね!」と背中を押してくれます。ただ、母だけはぽつりとこう言いました。
「運転気をつけてね」
ステージ直前、その言葉がふと降りてきた瞬間、体から余計な力がすっと抜けました。「ウケなきゃ」「盛り上げなきゃ」というプレッシャーが消えて、ただ「お母さん、ありがとう!」という気持ちだけが残りました。同じネタ、同じ動作、同じ衣装。それなのに、客席の一体感はこれまでのどの舞台よりも深く、終演後には鳥肌が立つほどの拍手が返ってきました。
これぞ倫理が教えてくれる出来事だな、と受け止めた瞬間でした!
心の在り方が整えば、伝わるものまで違ってくる。マジックの中身が変わったわけではなく、演じる人間の変化がステージの出来栄えに大きく影響することがわかり、「人間味を磨く」ことの大切さを実感した瞬間でもありました。
富士研で出会った一本の木が教えてくれたこと
幹事長のお役をいただいてから、富士高原研修所(富士研)に足を運ばせていただきました。座禅の時間、大自然の中にひとり座っていると、ふと目の前に立つ一本の木に、なぜかぐっと惹きつけられました。
「この木は、台風の日も雪の日も、ずっとここに立っていたんだよな」
そう思った瞬間、実家の両親の姿と重なりました。両親はマジシャンとしての成功を求めるわけでも、技術論を語るわけでもありません。「よう来たね」と笑顔で迎え、お茶を一杯出してくれるだけ。それでも帰り道にはいつも力が湧いてくる。一本の木と両親、共通点は「ただそこに在る凄さ」だな、と感じたのです。
今年度の倫理経営講演会のテーマは「企業は人なり」。志の輔師匠の「芸は人なり」と完全に重なります。芸も企業も、技術や手法はもちろん大事ですが、磨くべきは「人」の部分。倫理法人会の学びとは、目に見えない世界を磨き、目に見える成果を整えていくものなのだと、ようやく腑に落ちた瞬間でした。
以前エッセイ「年老いた手品師」でも、年齢に応じたスタイルがあること、見た目はごまかせても発する言葉や醸し出す雰囲気にはその人が出ること、を綴りました。
人間味を磨くとは、地面の上の枝葉を派手にすることではなく、地面の下の根っこを太く深くしていくこと。一本の木が、無言でその真理を教えてくれました!
学童保育で生まれた咄嗟のひと言
先日、ある学童保育のマジックショーで忘れられない出来事に出会いました。1年生から3年生まで30人ほどが集まる賑やかな空間。マジックを手伝ってもらおうと、お母さんに抱っこされていた1年生の男の子に「じゃあ君、おいでよ!」と前に来てもらいました。
ティッシュペーパーを丸めてポケットに入れる流れの中で、その子のズボンの前後が逆になっていたんです。普通なら「ズボン反対やん!」とツッコんで笑いを取りに行く場面。ところが、咄嗟に口から出たのは別のひと言でした。
「可愛いデザインのズボンだね」
子どもたちはすぐに「本当や!」と納得して、何事もなかったようにマジックの流れに戻っていきます。後日、その子のお母さんからInstagramでメッセージが届きました。実は息子さんが落ち着きのない様子で悩んでいたこと、笑いものにならないかと心配で見守っていたこと、そして涙がこぼれるほどうれしかったこと。これはもう、たまらなかったですね!
笑いを取るだけならいくらでも方法があります。だけど、その瞬間に誰かを傷つけない選択ができるかどうか。これこそが「不思議×笑い×人間味」の公式における、人間味の正体だと腑に落ちました。志の輔師匠の「芸は人なり」が、現場のひと言として降りてきた瞬間でした!
同じ日のショーでは、輪ゴムマジックを一緒にやろうとした子の指先に不都合があることがわかって、戸惑う場面もありました。マジックショーの現場はライブです。いろいろなことが起こります。事前に確認するのも違う、避けて通るのも違う。その瞬間ごとにどんな言葉と空気を作れるか。これがマジシャンとしての課題そのものだと、ぐっと突きつけられた一日でした。
人間味を磨くとは言葉を磨くこと(505日の実践)
倫理法人会で学びを重ねるほど、心の在り方が整っていきます。心が整えば必ず言葉も整う。発する言葉が磨かれていけば、取引先との関係も、社員との関係も、家庭も、すべてが調和していく。倫理を学ぶとは、結局「言葉を磨くこと」なのではないか。今回の講話で行き着いた答えが、それでした。
その仮説を確かめるためにずっと続けている実践が「いい言葉探し」です。毎朝起きたら全力で喜んで、両親に感謝して、その日に出会った名言をひとつ体に取り込んでSNSで発信する。今日でちょうど505日目を迎えました!
体は食べ物でできているけれど、心はきっと言葉でできている。だからこそ、どんな言葉に触れ、どんな言葉を発するかで、人間そのものが磨かれていく。にいかわ倫理法人会で「ことばの力」をテーマに講話させていただいた回でも、同じ思いを語りました。
倫理法人会に入る前の、脱サラしたばかりのコンプレッサーに、今いちばん伝えたいことは何か。それは「倫理法人会に入れば、絶対にうまくいくからね!」という、たったひと言です(笑)
芸は人なり、企業は人なり。磨くべきは「人」の部分。そしてその人を磨いてくれるのが、毎週のモーニングセミナーであり、共に学び合う仲間たち。改めてそう確信した、中央単会の朝でした。


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