マジシャンの研究会|「芸」と「人」、両輪でみがくコンプオフィスの月一の学び場

こんにちは!マジシャンのコンプレッサーです!

今月も、コンプオフィスの「マジック研究会」を開きました☆

毎月コツコツ続けている、所属マジシャンみんなの学びの会です。今回はともやんがお休みで、コンプレッサー、マーサ、よぉすけの3人での開催となりました。

ステージでは、いつも明るい顔でお客さまの前に立つメンバーたち。でもその裏では、こうして地道に学び合っているんですね。今日はその様子、とくに「スピーチ」と「感想シェア」のところを中心に、ちょっとだけのぞいていただきます!

コンプオフィスの研究会は、「芸」と「人」を両輪でみがく

研究会は、大きく2つのパートに分かれています。前半が3分間スピーチ、後半がマジックのネタ見せ。

ただ手順を練習するだけの会じゃないんです。まず「言葉」と「人としてのあり方」をみがいて、そのうえで、その人間性を乗せた「芸」をみがく。この二段構えが、なんだかコンプオフィスらしいなぁと感じています。

先月もこの研究会の様子をレポートしました。毎月どんなことをやっているのか、あわせてのぞいてみてくださいね。

https://comp-office.com/magic-show/comp-office-magic-study-group/

ちなみに富山では、プロアマ問わず集まれるマジックサークル「まじっぱ」も毎月開いています。まじっぱが趣味の仲間とワイワイ楽しむ場なら、研究会は事務所メンバー向けの、もう一歩踏み込んだ場ですね。

https://comp-office.com/magic-show/toyama-magic-circle-majippa-126/

この日お休みだったともやんは、相棒として18年も一緒にやってきた仲間。その話も、よかったらこちらで。

https://comp-office.com/radio/toyama-magician-aibou-team/

よぉすけのスピーチ「失敗から、どう次につなげるか」

3分間スピーチのトップバッターは、よぉすけ。テーマは、先週末に出させていただいた地域のイベントでの「失敗談」でした。

しっかり目に失敗してしまった、という率直な切り出し。聞いているこちらが思わず前のめりになる、いいスピーチでした。

ひとつは、つながったままの輪を女の子4人のグループに渡してしまった場面。「外せるかな?」と渡したところ、外れない輪をめぐって取り合いになり、場がぐちゃぐちゃに崩れてしまったそうです。「今思えば、一人を選んで前に出てもらうべきだった」と、しっかり反省していました。

もうひとつは、その日の最後の演目。前日に何度も確認していたのに、本番の途中で「肝心の道具を用意し忘れている」ことに気づいてしまった。引くに引けず、予備で持っていた別の道具でなんとか切り抜けたものの、お客さまにはちょっとモヤッとした終わり方になってしまった——。

正直に打ち明けてくれたこの話、メンバーは大笑いしつつ、みんな身に覚えがあるからこそ真剣でした。

感想タイムでは、マーサから具体的なアドバイス。子どもたちがワッと盛り上がってしまったとき、笛を「ピーッ!」と鳴らして一瞬で空気を引き締めるベテランもいる。そういう小道具をひとつ持っておくのも手だよ、と。

こちらからも、伝えたことがあります。お手伝いをお願いするなら、ある程度の年齢を見極めることも大事。そして何より、失敗そのものより「その失敗を、どう次につなげるか」が芸の道では大きいんですよね。

じつは似たようなドタバタ、こちらも数えきれないほどやってきました。少年がステージに乱入してきて、ロープマジックどころじゃなくなった日のこと、以前エッセイにも書いています。

https://comp-office.com/essay/2019-7/

環境のせいにせず、その場をどう楽しい時間に変えていくか。失敗を率直に言葉にして、仲間と分かち合えるよぉすけのまっすぐさに、こちらまで背筋が伸びる思いでした。

マジック研究会で3分間スピーチをするコンプオフィスの所属マジシャン

マーサのスピーチ「運は、持つものじゃなく気づくもの」

続いてはマーサ。選んだテーマは「運」でした。

「昔から、ついてるなと思って生きてきたタイプなんです」というスタートから、心当たりのある出来事を3つ、語ってくれました。

ひとつ目は、小学6年生のとき。気になる女の子の前でスキーのジャンプを決めようと張り切った結果、頭から転倒して右の鎖骨を骨折。お医者さんに「あと少しずれていたら首をやっていましたよ」と言われ、「鎖骨でよかった、ついてるなぁ」と思えたそうです。

ふたつ目は、40代の半ば。後輩に誘われた集まりがどうもいまいちで、1時間で早めに切り上げたそうです。飲み足りなくていつものお店に寄ったら満員。それでも常連さんが席を譲ってくれて、座ることができた。

その数分後、隣り合わせた人から声をかけられ、そこから収入が上がり、たくさんの素敵な人と出会い、性格まで変わっていった——。「あのとき、最初の集まりが盛り上がっていたら、そのお店には行っていなかったんですよ」と。

そして3つ目は、ごく最近の、家族にまつわるうれしい出来事。詳しくは控えますが、思いもよらないところからご縁がつながって、長いあいだ心に抱いていた願いが、ふっと叶ったのだそうです。その不思議なめぐり合わせに、聞いているみんなも胸が熱くなりました。

マーサがたどり着いた答えは、とてもシンプルでした。「運は、持っているものじゃなくて、気づくもの。捉え方と、気づきと、行動した結果に、あとからついてくるんです」。

この話、深くうなずきながら聞いていました。じつはコロナ禍でどん底だった頃、動いているうちに思いがけない仕事が次々つながっていった、という経験があるんです。そのときにある経営者さんからいただいた「入ってくるのも出ていくのも、改札を通るようなもの。一喜一憂せず、すべて喜べ」という言葉を、今もよく思い出します。

https://comp-office.com/essay/2021-1/

めぐり合わせをどう受け取るか。同じ出来事も、捉え方ひとつで「ついてる話」になる。マーサのスピーチは、そんなことを思い出させてくれました。

マジック研究会でスピーチを行うコンプオフィスの所属マジシャンと、聞き入るメンバー

話を聞いて、感想を分かち合う時間

研究会のスピーチで大事にしているのは、話したら終わり、にしないこと。話を聞いたあと、全員で感想を出し合います。

この往復が、本当にいいんです。人の話を、それぞれの引き出しに置き換えてみる。違う角度の感想をもらって、また考えが深まる。トーキング・マジシャンを掲げる身としては、「しゃべる力」と同じくらい「聞く力」も大事な武器ですね。

聞く力については、以前こんなことを書いたこともありました。

https://comp-office.com/essay/2020-7/

マーサの「運」の話には、こんな感想を返しました。運は捉え方次第——これは、毎週学んでいる倫理法人会の考え方にも、深く通じるところがあるなぁと。

そしてもうひとつ。この研究会の仲間も、不思議と合わない人は自然に離れていって、気づけば居心地のいいメンバーが残っている。今ここに居心地のよさを感じているなら、それはきっと、お互いがお互いにそう思っているということ。だからこの場は、これからもしっかり育てていきたいんです。

技術を競い合うだけの集まりだったら、たぶんこうはなりません。言葉を交わし、感想を分かち合い、人として高め合う。そういう時間の積み重ねが、メンバー同士の信頼をつくっていくんだなぁと、あらためて感じました。

マジック研究会で仲間のスピーチに耳を傾け、感想を分かち合うコンプオフィスのマジシャンたち

後半は、3人それぞれのネタ見せ。観客目線で本気で磨き合う

スピーチで言葉とあり方をみがいたら、後半はいよいよマジックのネタ見せ!この日も3人それぞれ、今こつこつ取り組んでいる作品を持ち寄りました。

ここでのネタバレは控えますが(ぜひショーでお楽しみくださいね)、大事にしているのはいつも同じ。観客の視点を忘れないことです。

「すごいマジックを見せる」だけじゃ足りないんです。お客さまが自然に流れを理解できて、見やすく、心に残る時間になっているか。言葉、間(ま)、道具の見え方、お客さまとの関わり方。ひとつずつ、演じた本人の気持ちに寄り添いながら、改善案を忌憚なく出し合います。

トリはコンプレッサー。長く研究を続けている持ちネタを発表して、みんなから「ここはこう見える」「この間がいいね」とアイデアをたくさんもらいました。何年やっていても、仲間の目が入ると、一人では気づけないところがどんどん見えてくる。これぞ研究会の醍醐味ですね。

仲間の前で試して、意見をもらって、みがいていく。この積み重ねが、本番での安心感につながるんですね。お客さまの前で新作をお試しさせてもらう寄席の場も、同じく大切な学びの時間です。

https://comp-office.com/magic-show/sanrakukai-1coin-yose-155-june-2026/

「芸」と「人」は両輪。だから安心してお任せいただけます

今回のスピーチは、テーマこそ「失敗」と「運」でバラバラ。でも聞き終えてみると、どちらも「人とどう関わるか」「物事をどう受け取るか」につながっていきました。

そして後半のマジックも、行きつく先は同じ。お客さまの目線に立って、どう見やすく、どう楽しく届けるか、です。

片方の輪が「芸」です。手順、間(ま)、道具の見え方、構成。こつこつ研究して、仲間の目で何度もみがき上げていく技術の積み重ね。もう片方の輪が「人」。相手を見る力、その場を読む力、失敗を次に変える力です。どちらが欠けても前に進めない。両輪がそろって、はじめていい時間が生まれます。コンプオフィスが大切にしている「芸は人なり」という考えは、この両輪を地道にみがいた先にあるんですね。

ショーの当日、お客さまの前に立つのはほんの数十分。でもその裏には、毎月こうして言葉を交わして、感想を分かち合って、ネタをみがいて、お互いを高め合う時間があるんです。コンプオフィスのマジシャンに安心してお任せいただける理由は、こんなところにもあるのかもしれませんね。

イベントやパーティー、地域の催しでマジックショーをお考えのときは、ぜひコンプオフィスへお声がけくださいね。研究会でみがいた芸とあり方で、その場にいちばん合った時間をお届けします。出会いとご縁に、感謝でございます!

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