マジシャンの研究会|コンプオフィス所属メンバーが毎月、本気で学び合う
こんにちは!マジシャンのコンプレッサーです!
今月も、コンプオフィスの「マジック研究会」を開きました☆
毎月コツコツ続けている、所属マジシャンみんなの学びの会なんです。前半はスピーチ、後半はマジックのネタ見せ。この日は会場の表示に「18:00〜21:00 プロマジシャンのためのマジック研修」の文字、たっぷり3時間です(笑)。
ショーの本番ではいつも明るい顔でステージに立つメンバーたち。でもその裏では、こうして地道に学び合っているんですね。今日はその様子を、ちょっとだけのぞいていただきます!

コンプオフィスの「マジック研究会」って?
研究会は、大きく2つのパートに分かれています。前半が3分間スピーチ、後半がマジックのネタ見せです。
ただ技術の練習をするだけの会じゃないんです。前半でじっくり「言葉」と「人としてのあり方」をみがいて、後半でその人間性を乗せた「芸」をみがく。この二段構えが、なんだかコンプオフィスらしいなぁと思っています。
仲間が集まって、お互いに高め合える場って、本当にありがたいもの。その楽しさはそのままに、プロとして「お客さまにどう届けるか」というところまで突き詰めていきます。
こうした「マジック好きが集まる場」の大切さは、ずっと前から感じてきたこと。その思いは、以前こんなエッセイにも書いていました。
https://comp-office.com/essay/2016-1/
富山では、プロアマ問わず集まれるマジックサークル「まじっぱ」も毎月開いています。まじっぱが趣味の仲間とワイワイ楽しむ場なら、研究会は事務所メンバー向けの、もう一歩踏み込んだ場ですね。
そんなまじっぱの様子は、こちらの記事でのぞいてみてください。
https://comp-office.com/magic-show/toyama-magic-circle-majippa-126/
前半は3分間スピーチ。言葉にして、分かち合う
研究会の前半は、3分間スピーチ。これがまた、本当にいい時間なんです。
トーク力をみがく意味でも大事ですが、それ以上に、自身の思いや考えを言葉にして、仲間にシェアする意味が大きい。さらに話を聞いたあと、全員で感想を出し合う。この往復が、一人ひとりの引き出しをぐっと増やしてくれます。
トーキング・マジシャンを掲げる身としては、「しゃべり」はマジックと同じくらい大事な武器。だからこそ、人の話をしっかり聞く力も欠かせませんね。
この日もそれぞれ、3分間スピーチに立ちました。テーマはみんなバラバラなのに、聞き終えてみると、どれも「人とどう関わるか」につながっていく。その中から、かいつまんでご紹介しますね。

マーサさんが語った「人の振り見て我が振り直せ」
トップバッターはマーサさん。選んだテーマは「人の振り見て我が振り直せ」でした。
じつはマーサさん、全国のマジックバーをめぐるのが趣味という、なかなかのマニアな一面も。あちこちのお店に足を運んで、本場の空気を浴び続けているのです。
印象に残ったのは、富山を離れて訪ねた、とあるマジックバーでの話。評判を聞いて期待して入ったお店は、マジックの技術がとても高かったそうです。見せているもの自体は、確かにすごい。
ところが帰り道、一緒に行った仲間と語り合うと、何店舗かまわった中で、なぜかそのお店の評価が一番低かったというんです。
理由は、マジックそのものじゃありませんでした。入店した瞬間からの接し方や、その場の空気。歓迎ムードや、こちらに寄り添ってくれる雰囲気が、どこか薄かった。技術はすごいのに、また行きたいとは思いにくい——。
マーサさんがたどり着いたのは、「マジックで本当に大事なのは技術だけじゃない」というシンプルな答えでした。お客さまが気持ちよくその場にいられるかどうか。会話、空気づくり、相手への接し方が、満足度を大きく左右する。バーでマジックをする立場だからこそ、人の振りを見て、自身の振る舞いを直していきたい、と。
「人それぞれ好み、目指すところが違うので、あくまでも私の主観ですが」と、周囲への配慮を忘れないのもマーサさんらしさです。
聞いていて、ほんとそうだよなぁと深くうなずきました。

感想タイムでは、よぉすけさんがディズニーの話をしてくれました。アトラクションが毎回変わるわけじゃないのに、何度も通いたくなるのは、キャストさんとのやり取りが楽しいから。技術や仕掛け以上に、人との関わりが「また会いたい」を生む。マジックにも通じる視点だなぁと、なるほど膝を打つ場面でした。
「AIで始まった新しい人生」── 今回はこんな話をしました
続いては、コンプレッサーの番。話したのは、ここ最近の人生に起きている、大きな変化についてです。
マジックを始めたときも、最初からマジシャンになろうと思っていたわけじゃなかったんです。憧れの先輩の芸を見て「すごい世界だ」と心を動かされて、楽しくて続けているうちに、気づけばマジシャンになっていました。
今、それとよく似たことがAIで起きていて。ChatGPTが出てきた頃から、マジックにのめり込んだのと同じ熱量で、マニアックに触り続けてきたんです。
すると、それが少しずつ仕事になり始めました。AIを使ったホームページ制作やWebアプリ開発、企業のAI導入サポート…。「好きこそ最強」だなぁと、あらためてうなずく日々です。
https://comp-office.com/radio/magician-ai-training-suki-koso/
面白いのは、その相乗効果。AIの仕事がマジックの仕事を呼んで、マジックのつながりがまたAIの仕事を呼ぶ。一見バラバラに見える人生の経験が、最後はぜんぶひとつにつながっていくんですね。
https://comp-office.com/essay/2021-2/
AIで土台を固められれば、マジックにもっと投資できる。ショーだって、もっと広げられるかもしれない。好きで突き詰めてきたものが、また人生を動かし始めている。そんなワクワクを、そのまま話させてもらいました。
とはいえ、こうして好きを続けてこられたのも、それが仕事になってきたのも、たくさんのご縁とまわりの支えあってこそ。ほんと、ありがたいなぁとしみじみ思います。
AIへの取り組みは、別のサイトにもまとめています。
https://comp-office.com/ai/ai-business-launch-comp-ai-cc/

よぉすけさんが語った「VRChatで広がったコミュニケーション」
よぉすけさんのテーマは、VRChatでの出会いがコミュニケーション力を育ててくれた、という話。ゴーグルをつけて入る仮想空間で、初対面の人と何気ない会話を重ねるうちに、「この場面ではこう」「この相手にはこの距離感で」という引き出しが、どんどん増えていったそうです。
その変化は、ふだんの現場での子どもたちや、保護者さん、スタッフさんとのやり取りにも表れているそう。ゲームと侮るなかれ、仮想空間での経験が、ちゃんと現実の関わりを豊かにしてくれているんですね。
この話を聞いて、ふと思い出したことがありました。昔ある人に「コンプさんって、昔は本当に怖かったですよ」と言われたことがあるんです。そんなつもりはなかったけれど、きっとどこかで気を張っていたんでしょうね。
それが後日、別の人から「今は全然違いますね、変わりましたね」と言ってもらえて。こういう変化って、本人ではなかなか気づけないもの。人と関わる中で、少しずつ起きていたんだなぁと、しみじみしました。
人と会えば会うほど、人の器は大きくなっていく。よぉすけくんのまっすぐな成長ぶりに、こちらまで背筋が伸びる思いでした。
後半は、3人それぞれのマジック・ネタ見せ
スピーチで言葉とあり方をみがいたら、後半はいよいよマジックのネタ見せ!この日は3人それぞれ、今こつこつ取り組んでいる作品を持ち寄りました。
ここで大事にしているのが、観客の視点を忘れないこと。そして、演じたマジシャンの気持ちに寄り添いながら、改善案を忌憚なく出し合うことです。
「すごいマジックを見せる」だけじゃ足りないんです。お客さまが自然に流れを理解できて、見やすく、楽しめる構成になっているか。みんなで本気で考えます。
トップバッターはよぉすけさん。ワインボトルとグラス、2つの筒、リボンを使った入れ替わりの作品を披露して、演出相談に入りました。
ここでのフィードバックも具体的でした。無理に言葉を作るより、サイレントで見せたほうが自然かもしれない。リボンの色は、距離や年齢によって見えにくくないか。
驚かせる演目が続きがちだから、今回は驚き一辺倒じゃない見せ方にできないか——。言葉、キャラクター、現象、道具の見え方、お客さまとの関わり方。ひとつずつ、ていねいにみがいていきます。

続いてはマーサさん。じっくり研究した持ちネタを披露してくれました。マーサさんにとってマジックは、商品を選んで、手順を考えて、演じる——その時間そのものが楽しいそうで。好きが伝わってくる演技に、こちらもいい刺激をもらいました。

そして、トリはコンプレッサー。ずっと研究を続けている古典マジック「袋玉子」を発表しました。昔からあるクラシックな演目ですが、工夫を重ねた手順や見せ方を、こつこつ突き詰めてきた一作です。
今回もみんなに見てもらって、「ここはこう見える」「この間がいいね」とアイデアをたくさんもらい、さらにブラッシュアップ。おかげさまで、かなり実用レベルまで仕上がってきましたよ!
何年やっていても、仲間の目が入ると、一人では気づけないところがどんどん見えてくる。これぞ研究会の醍醐味だなぁと、あらためて感じた瞬間でした。
表面的な盛り上がりだけを追うと、本当に届けたいものを見失う。これは、現場で何度も痛感してきたことでもあります。
https://comp-office.com/essay/2022-6/
新しい作品を仲間の前で試して、意見をもらってみがいていく。この積み重ねが、本番の安心感につながるんですね。お客さまの前で新作を試させてもらえる寄席の場も、同じく大切な学びの時間です。
https://comp-office.com/magic-show/sanrakukai-1coin-yose-202605/
技術だけでは届かない。だから、学び続ける
前半のスピーチは、どれもテーマは違うのに、ぜんぶ「人との関わり方」につながっていきました。技術だけじゃなく、相手にどう接するか。好きを突き詰めた先に、新しい仕事がどう生まれるか。仮想空間での出会いが、現実の関わりをどう育てるか。
そして後半のマジックも、行きつく先は同じ。お客さまの目線に立って、どう見やすく、どう楽しく届けるか、です。
マジシャンであると同時に「一人の人」としての成長。相手を見る力。その場を読む力。新しいものを取り入れる力。それが全部つながって、はじめていい表現になる。コンプオフィスが大切にしている「芸は人なり」という考えは、こういう地道な学びの先にあるんだなぁと思います。
ショーの当日、お客さまの前に立つのはほんの数十分。でもその裏には、毎月こうして言葉を交わして、ネタをみがいて、お互いを高め合う時間があるんです。コンプオフィスのマジシャンに安心してお任せいただける理由は、こんなところにもあるのかもしれませんね。
イベントやパーティー、地域の催しでマジックショーをお考えのときは、ぜひコンプオフィスへお声がけくださいね。研究会でみがいた芸とあり方で、その場にいちばん合った時間をお届けします。出会いとご縁に、感謝でございます!
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