【全文文字起こし】高岡市倫理法人会で講話「もっと明るく」|当時の臨場感そのままお届けします
こんにちは!マジシャン コンプレッサーです!
2026年5月13日(水)、地元・高岡市倫理法人会の経営者モーニングセミナーで、富山県倫理法人会の幹事長として講話をさせていただきました。テーマは「もっと明るく」。
この記事では、その時の講話の内容を全文文字起こしでご紹介します。会場の笑い声や、思わずマイクの位置を直したあのくだりまで、当時の臨場感そのままにお楽しみください☆
ここからは35分間の講話を文字起こしでお届けします!

司会「富山県倫理法人会、高畑義光幹事長!」(拍手)
はい!
(拍手)
皆さん、おはようございます!富山県倫理法人会で幹事長を拝命しております、株式会社コンプオフィスの高畑と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
今日のテーマは「もっと明るく」
今日のテーマは「もっと明るく」とさせていただきました。これ、私の人生の指針みたいなところがありまして。すごくシンプルで単純な言葉なんですけれども、ある時いただいた言葉なんです。
いついただいたかというと、この高岡市倫理法人会で会長をしていた時でした。ちょうどその頃コロナに入りまして、皆さんからは「コロナ会長」って言われてましたけども(笑)、年間700件ぐらいのオファーをいただくマジシャンとしてお仕事させてもらっていたのが、ラジオとテレビだけは残りましたけど、それ以外は全部ゼロになる。そんな経験をしていた時でした。
その時に、この言葉に救われたんです。誰にいただいたか。倫理指導でいただきました。
倫理指導という言葉、初めての方もいらっしゃると思いますが、倫理法人会に入会しますと、倫理を深く学んだ大先輩方からコンサルを受けることができるんです。もちろん無料で、何度でも受けることができる。私、会長になったのに倫理指導を知らない、こんなわけにはいかないというので、受けてみたんです。
そしたら、「なんか暗いよ。高岡は暗いよ。あなたも暗いよ。もっと明るく、もっともっと明るく」って、それだけ言われたんです。コンサルだからもっといろんなこと言われるのかなと思ったら、「そんなことだけ?」みたいな感じだったんですけど。ところが、その後。この「もっと明るく」、この言葉を信じてやってみたら、いろんな驚くべき出来事に出会うことになったんです。
コロナで仕事ゼロ、それでも「もっと明るく」

コロナですから、会員社数もどんどん減っていきました。会長のお役の大事な使命として、会の活性化があります。「会のためにやってるんですか」って言われると、もちろんそうなんですけれども、会のために一生懸命やっていたら、気がつけば仕事も発展している。ここが非常に面白くリンクしていて、終わってみるとすごく感じるところなんです。
会のために、コロナで仕事もゼロなのに……もしかしたら家を売らなきゃいけない、マジシャンという職業も辞めなきゃいけない、妻と二人で自己破産も覚悟しようね、って言っていた時でも、「もっと明るく」。
どうしようと思ったんですけど、でもね、一人じゃないんですよ、やっぱり。この会ってすごい仲間がいっぱいいて。富山県は今800社ぐらい。全国には7万3000社の仲間がいる。コロナの時、高岡市は70社台まで下がりましたけど、それでも、当時いっしょに踏ん張ってくれた松崎専任幹事(今の会長)、当時の西田専任幹事、当時の松本事務長をはじめ、皆さん本当に明るかったんです。
コロナだからリアルでは会えないんだけど、オンラインでZoomとかしてました。Zoomなのに、伝わってくるんですよ、明るさが。「大丈夫なのか、この人たち??」と思うぐらい。で、Zoomを切ってみると、なんか心が晴れてるんです。
正直に言うと、ずっと塞ぎ込んでいて、酒好きだから昼間から飲んでしまってましたわ、コロナの時。部屋の隅で。これ本当ですよ、そんな感じでしたもん。
でもね、Zoomの時だけ「よし!」って上半身だけ着替えてね、あの頃そうでしたよね(笑)。上半身だけ着替えて、オンラインつけたら、みんな明るくて。消した後に「くっそー、絶対頑張ろう!」と思って。で、スイッチを入れ替えたんです。どう入れ替えたかというと、「どうせ仕事ねえんだから、この会のために一生懸命やろう」っていう。
「とにかく明るい高岡市倫理法人会」
とにかく明るくやっていこう。あの時テーマも決めたんですよね。「とにかく明るい高岡市倫理法人会」というテーマを決めて、みんなでやりました。明るくやろう、会議も明るくやろう、って。じゃあ明るいって何なのか、わかんないです、その時は。
でも、ちょっとずつ時間が進むにつれて感じてきたのは、明るいっていうのは単に表情とか声とかだけじゃないな、ということ。やっぱり心が明るくないと、どうしても表情も濁るし、オンラインを消した瞬間に「ふぅー」って電気が消える。そんなんじゃ意味ないですもんね。
24時間いつでも明るくあるにはどうしたらいいんだろうと思ったら、やっぱり心の中から明るくならなきゃいけない。じゃあどうやって心って明るくするんだろうって、全くわからず。でも今振り返ってみて思うのは、「毎日毎日明るくいよう」って思っている、それが、大切なんだなぁと。
だって、今日暗かったのに、明日急に明るくなるわけないじゃないですか。物事って、ゼロと1、白か黒で考えがちなんですよね。でも、もっとグラデーションっていうのがあって、「黒よりの」「白よりの」って、ちょっとずつちょっとずつ積み上げていくのが大事だなって、今振り返ってみると思います。
そんな形で、会長を3年間やらせていただきました。明るくいたい、明るくいたい。明るくいれる時ばっかりじゃないですよ。だけど、そう思っていたら、いつのまにか明るい空気になっていって。十数名しかいなかったモーニングセミナーが30名ぐらいが当たり前になり、70社台まで下がっていたのが、お仲間も100社まで増えて。
なんかすごい不思議な体験でした。特別なことしたかって、今思い出してみると……いや、細かいことはいろいろ、みんなで話し合って戦略を立て、発信もし、緻密に積み立てた部分はありますけど、結局一番根っこにあった「明るさを追い求める」っていう、まあそれだけじゃないかな、という風に思います。
明るさは「相乗効果」で返ってくる
明るい気持ちでいると、全部変わってきますよね。逆を考えるとすごくわかりやすい。暗い気持ちでいると、どんどん心が沈んでいって、自分のエネルギーも内側に内側に入り込んでいく。……明るさは、ちょうどその反対側ですもんね。
この倫理法人会で学んでいるのは、明るさとは太陽のようなもの、という。自分が発信し、心が明るくなれば表情も明るくなる。そして不思議と使う言葉も変わってくる。選択する言葉も、声のトーンも、表情も変わる。そうすると周りの人たちも変わってゆく。
私、マジシャンだから日々いろんなところのステージに立ってます。いろいろ実験をしてるんです。登場した時に真顔で出たらどうなのか。笑顔で出たらどうなのか。これ本当にわかりやすいです。真顔で出てくると、みんな真顔なんです。「どうした?」みたいな(笑)。
でもこっちでニカリ!と笑いながら「こんにちはー!」って言うと、みんな「あはっ」てこう(笑顔に)なるんです。さらに言うと「色」ですよね。昔ずっと赤いスーツ着てたんです。なんでかっていうと、赤いスーツ着て出ると、すごい皆さん盛り上がりやすいんです。
人間って単純ですね。自分では意識してなくても、周りをそういったものに影響されてるんですよ。だから、自分が明るかったら、表情も声も笑顔も全部変わって、周りも変わってくる。そうなるとそれが反射して自分に返ってくるから、またテンションが上がっていく。
よく「ライブはお客さんと作り上げる」って言うじゃないですか。あの感覚、マジックも一緒で。どれだけ自分がネタを磨いて作品を作り上げても、お客さんが乗ってこないと「しーん」って終わっていくんですよ。でも乗ってくるとこっちもそれ以上の力を発揮できて、お客さんもさらに盛り上がってきて。この相乗効果でドカーン!とエネルギーが高まっていく。「あ、これが明るさってことなんだな」と、本当に思います。
成果が出てる時って、とことん楽しんでる時で。とことん楽しんでる時っていうのが、心が明朗な時っていうことになるんじゃないかな、という風に思います。
「心が明朗であればそれでいい」── 朝食会で授かった一言

そうなんです。今ずっと心の中にある言葉、もう一つありまして。それは4月に聞いた言葉でした。
倫理法人会の理事長、丸山理事長が、射水神社で開催された特別モーニングセミナーに来られました。10月に高岡市中央準倫理法人会の開設に向けて動いている中、その企画を前に特別モーニングセミナーをやろう、ということで開催したんです。
その時、理事長は40分間の講話をされました。素晴らしい講話でした。
そのあとの朝食会でいただいた言葉が、今もずっと残ってて。それがどんな言葉かというと、「なんやかんや言って、心が明朗であればそれでいいんですよ」って言われたんです。
これ、すっごく「なるほど!」と思いまして。私も入会して11年、松崎会長とほぼ同期で、こうやって毎週のようにモーニングセミナーに通ってきました。役員も、最初の頃はいい加減に、役だけ受けてほとんど行かない、幽霊役員みたいなところから、突然会長になったわけですけれども。
いろんな方々の体験を聞き、自分の中で咀嚼し、「万人幸福の栞」を読み、いろんなこと考える。でも、最終的に「心が明るければいいんですよ」っていうメッセージ。「なるほどな」と思いました。
大好きが仕事になる ── AIアドバイザーというミラクル
実はつい最近もそういうエピソードがあって。ある会社の社長さんからメッセージをいただいたんです。「コンプレッサーさん、うちの会社とタイアップしてAIに関する事業をやってもらえませんか?」って。「AI導入アドバイザー」みたいな肩書きで名刺を作って、毎月決まった金額を払いますから、と。「えー!」と思って。
私自身、AIにめちゃくちゃハマってて。2022年のChatGPT 3.5ぐらいが来た時から「うわっ、おもしろい!」と思って、いろいろ触りまくってたんです。何してる時でもYouTubeでずっと情報を仕入れて、今でもです。いろんなものを使い、課金もしまくり(笑)。
でも、それが楽しくって、1日に1個アプリ作るとかね(笑)。そういうのもやってたんです。で、ただそれを……あ、マイク近すぎる?はい(笑)。マイクをちょっと離します。
(マイクの位置を調整し、会場は爆笑)
はい、こんな感じです(笑)。で、アプリを毎日作るとか、そういうのをやってたんです。そしたら、それを見てた企業さんから「AIに関する研修をやってほしい」って言われて、「じゃあやりますよ」ということでお受けしました。
そしたら、マジシャンがそういう研修をするっていうのが面白いのか、すごく好評で。そのまま、毎月契約してほしいっていう話になったんです。
「マジシャン的にそれ意味あるんですか?」って感じるかもしれませんけど、実はすごく意味があると思ってて。マジシャンとしてお仕事いただくのが本業ですけど、範囲が狭いじゃないですか。全く関係のない業種で繋がりを持ってやっていけば、「あ、マジシャンの方ですよね」ってわかってくる。だから自分の仕事以外のところから仕事が入ってくる流れが、間違いなく生まれてくるわけで。
「これってすごいな」と。「これこそが、心を明朗にしてればいい、ってことか」と。だってAIのことは明朗しかないですもん。楽しいんだから。大好きでやってるだけで、それがお仕事になるっていう、こんなミラクルがあるんだなと思います。
そもそも、どんなマジシャンなの?
まあそんなこと言ってると、本当にマジックやってるのかと言われそうですけど(笑)。皆さん見たことない方もいらっしゃると思うんで。私のマジック、見たことない方っていらっしゃいます?
えっ、まだ見たことない方も?あれっ、3人ぐらいかな。なんやかんや皆さん見ていただいてるんですよね。いやー、ありがたいっすよ。今、富山県内いろんなところで、年間300件から、ラジオやテレビも入れると500件ぐらい出演させていただいてるんですけども、どこの会場に行っても「私のこと知ってる人ー?」って言うと、4割ぐらい手が挙がるんです。
(客席から「おお〜」の声)
嬉しいですよね。その知名度を活かしながら、倫理法人会のこともぜひ皆さんに知っていただきたいな、と思うわけです。
17年のサラリーマンから、脱サラしてプロマジシャンへ
今年でプロマジシャンになって18年目です。その前はサラリーマンを17年間。高岡大和(大和百貨店)で働いていました。最初は食品売り場で半年間。その後、販売促進部に配属されて、広告とイベントがメインでした。
イベントを上司から任されていて、マジシャンの方をブッキングして、マジックをすることになったんです。ステージで見た感動というよりは、控え室で見たトランプマジックにハマって、「うわっ、これなんてすごいんだろう」って。
子供の時、男の子ならみんな一回ハマるんですよね。だけど大抵みんな、夢が砕ける瞬間があるんです。私もそうで、母に初めて買ってもらったマジック道具が「テンヨー」というメーカー、日本のマジックメーカーで世界中で有名なんです。その中で、コインに鉛筆を刺すみたいなものを買ってもらって。
帰ってきて箱を開けて見たらガッカリで。「ええーっ!こんなんでできるの?」と思ってやってみたら、母に「ふーん」って言われて(笑)。嬉しいから何回もやるんです。やったら「ふーん」みたいな。結局バレてるんですよ、全部(笑)。
(会場、笑い声)
それでもう全然触らなくなって、私はマジックとは縁が切れました。でも一方で、子供の時に初めてすごいマジックを見たって人は、ずっとマジック好きなんです。これ、今わかります、私。
あすなろ小児歯科医院さんで「あすなろ魔法学校」というのを20年近くやってて。ということは、その時出会った子供たちが大人になってるんですよね。小学生とかの子供たちに、私はプロですから、ちゃんとしたマジックを見せるんです。そしたらみんな興奮する。昨日もやってきましたけど、輪ゴムを見せて、なんやかんやしたら、最後その輪ゴムが星型になるんです。
「これ絶対持っとったら幸せになるからね」って渡したら、こうやって(大切に握って)帰ってゆくんです。かわいい。絶対に家に持って帰って大事に取っとくんですよ。そんな感じで子供たちにやると、ずっと大人になってもマジックが好きっていう子供になる。
その子供たちが、また自分の子供にマジックをどう伝えるんだろうと思ったら、ロマンありませんか?「マジックってすごいんだよ!コンプレッサーさんのマジック見たんだよ!」って育った人が、大人になって自分の子供にどう伝えるか。なんか楽しいっすよね。まあ、そんな話はいいや(笑)。
(会場、笑い声)
で、サラリーマン時代に役職がつくかどうかのタイミングが来たんです。課長さんになる試験みたいな。役を受けると、大好きなマジックができなくなる。もうその頃、マジックのお仕事が口コミで広がって、休みのほとんどがマジックで埋まる状況になっていて。なぜかテレビのレギュラーもあるっていう変なサラリーマンで(笑)。人生一回きりだから、この世界でやってみようと脱サラして、飛び込んだんです。
「不思議だけじゃダメだ」── 不思議と笑い、そして人間味
マジシャンになって、まず考えたんです。どんなマジックをやっていけばいいんだろうと。思ったのは、「不思議だけじゃダメだよな」と。
マジック大好きなんだけど、マジックって面白くないと思ってるんです、今でも(笑)。これ言うとマジシャンの人に誤解されるかもしれませんけど、すごいドレス着て、音楽に乗っけて踊りながらハト出して「ダーッ!」ってなる。
(会場、笑い声)
「なんでこんなカラフルなハンカチが、こうやるとポコポコ……それがどうしたんすか?」って思っちゃうんですよ。素敵なドレス着てかっこよくやるのは、素晴らしい劇場ならいいっすよ。それを敬老会の公民館でやるのを想像してみてください、このギャップ(笑)。
地方でやるなら、どんな場所に行ってもそこに適応する形がある。不思議だけじゃなくて、お喋りもできて、その場に飛び込むお話ができる。お話ししながらマジックをする。そしたら子供からお年寄りまでみんな楽しんでくれる。そういうものをやりたいと、プロになった時に思ったんです。だから「不思議と笑い」、この二本立てで行くぜ、と。
プロになってすぐ、ブラック嶋田先生のところに行きました。富山市出身で、今もう80歳ぐらい、タバコの芸で世界的にも有名な方です。「プロになることに決めました。脱サラしました。どうしたらいいですか?」って言ったら、「コンプレッサー君、笑ってりゃいいんだよ。ガハハハ!」って。「はあ!?わけわからんわ、やっぱりこの人」と思ったんですけど(笑)、それも今はもうわかります。心が明るければいいんだから、笑ってりゃいいっていうのは、まさしくその通りだなと。
5年間ぐらいは、ありがたいことに仕事も順調に増えていきました。でも5年目ぐらいに、成長が止まったと思った時があって。実はこの5年間、頑張ってはいたんですけど、私、緊張しいで、昔から人前に立つの苦手なんです。「嘘ー!」って言われそうですけど、本当に苦手で。サラリーマン時代の会議でも喋れない。顔が真っ赤になって、汗がダラダラ。それを抱えながらの5年間は、実は辛かったんです。
マジックショーが終わった後、いつも「ああ、今日もダメだった。なんであの瞬間あの言葉が出なかったんだろう」と反省ばかり。そんな5年間。
そして5年目に、立川志の輔師匠に言われた一言が、私の人生の柱になってて。お酒を飲んでる時にボソッと、「コンプレッサー君、芸は人なんだよ」って。芸は人なり。あー、これ、でかかったですね。
後から調べたら出てきました。落語の練習をどれだけしたって、魅力的な落語はできませんよ、と。その人の人生のすべてが落語に出るんですよ、という教えがあるみたいです。「なるほど!じゃあこれをマジックの世界にどうやって入れればいいだろう」と思って。
「不思議」と「笑い」でやってきたところに、もう一個入れよう、と。魅力的なマジックとは何か。「不思議、笑い、人間味」。これを公式に付け加えてみたんです。だけど、人間味って意味わかんないじゃないですか。「人だよね」と言われても、人どうやって磨けばいいんだろ。そんな時に、この会に出会ったんです。
朝6時から?── 倫理法人会との出会い

たまたまイベント業界の先輩、今は富山県倫理法人会で副会長をされている、エイペックエンターテイメントの田辺社長からオファーが来たんです。「コンプレッサーさん、講話してもらえませんか?」って。「オファーだ!」と思って「はい、喜んで!」って言ったら、「朝の6時から」って言われて(笑)。
「朝の6時から?何の会なんですか?」「いや社長さんたちが集まって勉強してるんですよ、ちょっと来てよ」「えっ、マジックですよね?」「そうもちろんマジックでいいよ」って、本当にそう言われたんですよ。
(会場、笑い声)
だから一番最初の講話は、35分間マジックしただけなんです(笑)。「大丈夫か?」って感じでしょ?
でもまあ、その時に二つのことが心に刺さったんです。一つ目は、歌です。今日も最後にみんなで歌を歌いましたよね。倫理法人会では「夢かぎりなく」と「夢はてしなく」を月ごとに交互に歌っているんですが、今日歌ったのは「夢はてしなく」でした。ただ、私が初めて来た当時は「夢かぎりなく」しかなくて。その「夢かぎりなく」の後半に「ああ父母に涙捧げて」というフレーズがあって、どういうわけか、そこでグッときたんです。「はあーっ……」って。別に何があったわけでもないんですよ。なんか「あー」ってなって、ここらへんがジーンとなって、ギュッとくる感じで(笑)。
(会場、笑い声)
で、ビビったんすよ。その後に「万人幸福の栞」を読んだら、たまたま「父を敬し母を愛する純情な子でなければ大事は成し遂げられない」ってところを読んだんです。その時も「おぉっ!」てなった。さっき「あー」って、次「おぉっ!」てなったんです。
(会場、笑い声)
わかる?わかる?なんか刺さって、「これだー!」みたいな。それで、終わった後、両親に会いに行ったんです。
あ、私ね、高卒ですぐ同棲するというタイプの人間でしたんで。
(会場、爆笑)
いや、あの、バツイチなんです。若い時に失敗してバツイチで、今は再婚して子供たち三人いて、前の奥さんに二人。通算、子供五人と、妻が二人(笑)。今は本当に幸せに。この会で「夫婦を大切にしましょう、奥さんを大事にしましょう」って本当に学んでますから、すごくいい感じでやってます。
両親とは仲はいいんですけど、あまり会ってなかったんで、会いに行きました。行ったら、「うぇぇっ!?」みたいな感じになって(笑)。とりあえず居間に座ってお茶しただけ。あんだけ仲良かったはずなのに、ちょっと居心地が悪い。両親と面と向かってずっと喋るって、なかなか難しいですよね。
その後、田辺社長と砺波の黒田さんが我が家にいらっしゃって、「コンプレッサーさん入会しませんか?」って。イベント業界の先輩だし、「じゃあ入ります!」ってすぐにハンコを押しました。月1万円だけですって言われましたしね。入会金もないですから。入会金で急に何十万とか言われたら一瞬ためらうけど(笑)、1万だけなら「入りますよ」と。
その時に、「これ宗教でもなんでもないから、この後ツボ売ることもないし」みたいな話もあって。あ、宗教じゃないですからね。一般社団法人倫理研究所、経営者の学びの団体です。教祖様もいません。本尊も神もいません。
お寺さんの方もいらっしゃるし、神社の方もいらっしゃるし、様々な方が一緒に学んでる本当に面白い会。私のような一事業主もいれば、ビッグ企業の社長さんたちもいる。みんな垣根を超えて一緒に学べるのはなぜか。それは、みんな「人間」だっていうこと。そこを学べるのがこの会ですから。
小さな実践の積み重ねが「倫理体験」になる
……どこまでお話ししましたっけ?あ、そうハンコ押した(笑)。入会して、そのまま毎週通うというのをやりました。
この会に来ると、いろいろ学べて自分が変われるみたいな気持ちになるけど、実は簡単には変われないということを、今は知ってます。どうしたら変われるかというと、「実践をしなきゃいけない」と。
その実践も特別なことじゃなくて、小さい実践でいい。朝起きたら妻に「おはようございます」と言いましょう、靴はしっかり揃えましょう、車に「今日もよろしくお願いします」と挨拶しましょう。本当にそんな小さな実践を積み重ねていきましょう、と。
実践するだけじゃなくて、積み重ねなきゃ意味がない、とも学ぶんです。コツコツコツコツやっていくと、ある日突然、大きな出来事に遭遇しますよ、と。それを「倫理体験」と呼ぶんですね。
私が初めて倫理体験をしたのは、その「両親に会いに行く」という実践でした。どうせやるならコツコツ続けよう、毎週やります、と。モーニングセミナーが終わった後、両親に会いに行って、お茶を1時間ほど飲む。コロナ前まで、10年近くやってましたね。
最初の頃は居心地がちょっと悪い。でも少しずつ会話の内容が濃く深くなっていく。といっても当たり障りのない、昔話とかね。特別マジックへのアドバイスがあるわけでもなく、ステージの心得を教えてくれるわけでもない。ところが、この実践が、ある時、私の芸の質を飛躍させたんです。
母の「車の運転、気をつけてね」が舞台を変えた
それは、県外での大きな仕事が一つ入った時のこと。当時まだプロ5年目、富山県内の仕事がほとんどでした。大きな仕事が入った時、仲間や友人たちはみんな喜んでくれました。「おおっ!コンプレッサーいいじゃん。富山を飛び越えて、活躍の場が広がるね!」ってショーの成功を願ってくれる中で、うちの母親だけは、「車の運転、気をつけてね」って言ったんです。
(会場、笑い声)
私、今でもこれ聞くとジーンとくるんです。「あーい、わかりましたー!」なもんで。荷物もいっぱいあるから、車で運転して行って。舞台に立つ。いつも通り、ステージの袖でドキドキしてる、ちっちゃい己(おのれ)がおるわけですよ。「しょーもな、俺って」と思いながら、「もっとしっかりやれよ!堂々と行くぞ!絶対に笑わせてやる、絶対に驚かせてやる、絶対に大丈夫だ!」って奮い立たせる。
ところがその日は、ステージに出る直前に、「運転気をつけていかれ(いってね)」が出てきたんです。そしたらね、そのちっちゃい己がどっか行ったんですよ。目に見えない話ですけどね。背中からポンと押されたような気持ちになって舞台に出たら、めっちゃ自然体で。「ありがとー!」みたいな気持ちでマジックができたんです。
皆さんの反応一つ一つを見事に拾い、返し、盛り上がり、ドッカンボッカンいって。初めてかもしれない、終わった後、満足で舞台を降りた。「なんなんやろ、これ!」と。その後、間違いなく芸の質は変わったんだと思います。両親に会いに行くという実践が、舞台の自分を強くする実践に繋がるなんて、想像してませんでした。
結果、それから仕事がどんどん増えていき、コロナ前は年間700件ぐらいのオファーをいただけるところまで行ったんです。すごいでしょ!? マジシャンで、この日本全国見ても、そんなない話です。
ところが、コロナでゼロになるという苦難がやってくる。だから、倫理法人会に入っててよかったなと思いましたよね。会長やっててよかったなと。やってなかったら辞めてましたし。会長をやってたから、一番最初にお伝えした通り、皆さんの明るさに出会えた。
その明るさに出会ったから「よし、やるぞ!」ってスイッチが入って、倫理法人会の活動を一生懸命やる。そしたら、最初にお話ししたAIのお話が仕事になったように、それがまたきっとマジックに繋がるんだろうな、っていうのがイメージできる。
「出せば返る」── 普及が仕事に返ってくる
高岡市倫理法人会を盛り上げようという活動をすると、いろんな方々に会えるんです。マジシャンだったらマジック業界やイベント関係の方しか会えない。ところがこの会では、いろんな経営者の方々に会うことができる。
「普及」という言葉もあります。この会の良さを伝えて「一緒に学びませんか?」っていうアクションをする中で、出会えない方に出会える。今日もそういった方々に来ていただいてますけども、それが知らず知らずのうちにお仕事にも返ってくるんですよね。
この会は基本的に営業活動は禁止なんです。だから私も「マジックショーお願いしまーす!」なんて言わない。でも皆さんのためにって一生懸命やってると、嫌でもこう戻ってくる。「出せば返る」っていうのも、この会の学びの一つにありますけども。
高岡市倫理法人会会長時代に一生懸命やったのが、コロナが明けた後、ドワーッ!と引いたものがグワーッ!と返ってくるように、一気に仕事がまた増えて。不思議な体験だったなと思います。
三つの言葉が、一つにつながる
もっとお伝えしたいことがいっぱいあったんですけど、あと3分です、あっという間です(笑)。
こうやって振り返ってみると、一番最初にプロになってブラック嶋田先生にいただいた「コンプレッサー君、笑ってりゃいいんだよ」という言葉の意味が、ドーンと伝わってきます。立川志の輔師匠にいただいた「芸は人なり」。たまたま今年度の倫理経営講演会のテーマは「企業は人なり」でした。
で、全部一緒なんですよ、やっぱり。「なるほどなー!」と。そして、高岡市倫理法人会会長時代、倫理指導でいただいた「もっと明るく、もっともっと明るく」。さらに先日、理事長の特別モーニングセミナーでいただいた「なんやかんや言うて、心が明朗であればそれでいいんですよ」。
「心が明朗であればいいんだ」っていう。これがなんか私の中で一つスーッと通ってまとまってきた感じがして。だから今回は「もっと明るく」というテーマでお話をさせていただきました。
本当にこの会すごいなと思います。すげー方々がいっぱいいて。この方々とこうやって毎週会うだけで心が明るくなるし、その心でまた1週間過ごせば、仕事にも全部影響するし、家に帰ったら妻も子供たちも明るく仲良くやっていける。こういうことができるのも、まさしくこの会のおかげだなと。
富山県、来年度1,000社へ
今、富山県倫理法人会は来年度で1000社。すごいですよね!日本の中で一番最後にできたのが富山県なんです。それが来年度1000社になろうとしています。高岡にはもう一つ、高岡市中央準倫理法人会が立ち上がろうとしています。
「どうしてそんなに会員数を増やす必要があるんですか?」っていう声も時々聞きますけども、我々は「日本を良くしたい」というビッグビジョンを掲げてます。でも一人ではできません。と思いきや、できるんです。どうすればできるか。自分の心が明るくなれば、家族も明るくなり、社員も明るくなり、地域が明るくなり、富山県が、そして日本が……という波、ウェーブができてくんだと思うんです。
その活動を共にやっていきましょうよ、というのが、この会でございます。私も富山県倫理法人会の幹事長として、岩崎会長の元、この会の良さを皆さんにお伝えしていきたいと思っております。また皆さんと共に学んでまいりましょう。
以上で講話を終わります。ありがとうございました。
(拍手) そのまま連絡事項へ。「連絡事項、森誠事務長!」「はい!」(拍手)
文字起こしを終えて

改めて自分の言葉を文字で読み返すと、結局ずっと同じことを言ってるんですよね(笑)。「笑ってりゃいい」「芸は人なり」「もっと明るく」「心が明朗であればそれでいい」── 表現は違っても、芯はひとつ。人の中身が明るく整っていれば、結果は後からついてくる。
朝6時から集まって、こんな話で笑い合える仲間がいる。本当にありがたい会です。高岡市倫理法人会のモーニングセミナーは毎週水曜日 朝6:00〜7:00。参加費無料・予約不要、どなたでも見学できますので、ぜひ一度、会場の明るい空気を吸いに来てくださいね☆
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